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放ち出
「放ち出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
放ち出の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
まは狐の襟巻というりゅうとしたる姿にて年賀に来て下さり、俄かにあたりが眩しく光を
放ち出し、これにてようやく新年らしくなった。先生夫妻は麻布本村町の岡東浩君の宅へ....
「光の中に」より 著者:金史良
いきなり明るい声で叫んだ。 「ほう」私は驚いて彼を見つめた。一時に彼の体が光彩を
放ち出した様に思われた。「舞踊家になるのか」ふとこれは実に素晴しい舞踊家になれる....
「道標」より 著者:宮本百合子
。或は、いくつかの連続したスローガンが順次にかたまって、その一点へ来て強い光りを
放ち出した、という風にもうけとれていたのだった。
茶色に古びたパリの大きい部屋....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るべき風趣情調を持っているところです。 こういうところへ、今時、こういう人間を
放ち出すのが、よいことでしょうか。ただ、時が春風駘蕩《しゅんぷうたいとう》の時で....