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「放屁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

放屁の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文芸と道徳」より 著者:夏目漱石
をしている最中に何かの拍子《ひょうし》で、卑陋《ひろう》な御話ではあるが、大きな放屁《ほうひ》をするとする。そうすると諸君は笑うだろうか、怒《おこ》るだろうか。....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
大蛇の血を塗って与えると、 「おお、これは珍味」 老人はペロペロとくいながら、放屁し、あまっさえ坐尿し、何とも行儀のわるい喜び方であった。 そして老人は、佐....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
の馳走になった。赤い碁盤縞のフロックを着た先生の末子が愛想に出て来たが、うっかり放屁したので、学生がドッと笑い出した。其子が泣き出した。デビス先生は左の手で泣く....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
るまで、他愛もなく笑い散らして死中に活あり、活中死あり、枯木に花を咲かせ、死馬に放屁せしむる底の活策略の縦横|無礙なものがなくては、博多仁輪加の軽妙さが生きて来....
十二支考」より 著者:南方熊楠
答えて汝はちょうどアブ・ハサンが屁を放った晩に生まれたと言うを聞きて、さてはわが放屁はここの人々が齢を紀する年号同然になりおり永劫忘らるべきにあらずと、大いに落....
獄中生活」より 著者:堺利彦
退屈する、欠伸が出る。ヒソヒソ話をする、馬鹿口をたたく、悪戯をする、便所に行く、放屁をする、鼻唄を歌う、逆立ちをする、それはそれは様々なことで日を暮す。もちろん....
」より 著者:新美南吉
さいにおいをつけて、学校へやってくる。そのうえ、注文されなくてもかれは、ときおり放屁《ほうひ》する。 みんなは、石太郎のことを、屁《へ》えこき虫としてとりあつ....
勉強記」より 著者:坂口安吾
ろが、不思議な因縁で、チベット語はたしかに臭いのであった。というのは、先生は大変放屁をなさる癖があった。伝授の途中に「失礼」と仰有って、廊下へ出ていらっしゃる。....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
する。 「物類品隲《ぶつるいひんしつ》」というむずかしい博物の本を著わす一方、「放屁論《ほうひろん》」などという飛んでもない戯文《げぶん》も書く。洒落本やら草紙....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
、頗る持余しの茶目であったそうだ。軍人志頤で、陸軍大将を終生の希望とし、乱暴して放屁するを豪いように思っていたと、二葉亭自身の口から聞いた。 二葉亭の伯父で今....
妾宅」より 著者:永井荷風
いまだ一人《いちにん》として我が俳諧師|其角《きかく》、一茶《いっさ》の如くに、放屁や小便や野糞《のぐそ》までも詩化するほどの大胆を敢《あえ》てするものはなかっ....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
.おばけなどというよりは,おやじと呼びたいくらい邪気のないおばけだ.このおやじの放屁の偉力を示す説話をひとつ,次に紹介しておく. ヤイレスポ(3)が隣りあって....
くせ」より 著者:吉川英治
れた。 又、徂徠は講義のうちに、扇のかなめで耳を掻く。聖堂の学徒松崎万太郎は、放屁癖という人に迷惑なものを持っていた。あの謹厳な渡辺崋山に、飲むと落涙する癖が....