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放棄
「放棄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
放棄の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ような考えが選び出されたのである。学説などというものはせっかくできてもやがてまた
放棄されるにきまったものであるから、こういうものに力を入れるのは全然無駄骨折りで....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
始末をつけてしまうまでは、友人をも訪わず、父の家にも行くまいと決心した。 全く
放棄されたこの家はただ僕一人の奮励いかんにあるのだが、第一に胸に浮ぶ問題は、 「....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
ような突発事件のために、折角考えた散歩コースを行くこと幾何もなくして、遂に前途を
放棄しなければならなくなったのだった。…… ポーンと五十銭玉を一つ助手の手に抛....
「三十年後の東京」より 著者:海野十三
ね、まず戦争はもうしないことに決めたようです」 「戦争をするもしないも日本は戦争
放棄をしているんだから、日本から戦争をしかけるはずはないんでしょう。もっともこれ....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
だ。前にいた奴は仙太を殺すつもりはなかった。仙太の仆れたのに駭いて、あとの金貨は
放棄して、逸早く逃げだしたのだ。見つかっちゃ大変というのでネ」 「これは可笑しい....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の遺稿「大義」を読みつつあり、段々と心にしみわたる。天皇帰一、「我」を捨て心身を
放棄してこそ、日本人の道。大楠公が愚策湊川出撃に、かしこみて出陣せる故事を思えと....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
ね、まず戦争はもうしないことにきめたようです」 「戦争をするもしないも日本は戦争
放棄《せんそうほうき》をしているんだから、日本から戦争をしかけるはずはないんでし....
「海底都市」より 著者:海野十三
ましめの記念塔として、あのままおいた方がいいということになったのです。日本が戦争
放棄を宣言して以来、世界の各国は次から次へとわしの国も戦争
放棄だといいだして、今....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
甚だ合理的とは考えられるが、千八百年に亘りて、われ等の心胸に浸み込まされた信条の
放棄は、非常な重大事である。願くばもっと明確な証左を御願いしたい。』 宗教の真....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
も密接につながるものである。 それは少なくとも個人の尊厳の冒涜、すなわち自我の
放棄であり人間性への裏切りである。また、悪を憤る精神の欠如であり、道徳的無感覚で....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
とはあるが、実際そこで投げ出される不可解さの魅力は素晴らしく、最後の解決を見ずに
放棄するというようなことは、私の場合では先ず不可能のように思われた。 作者の密....
「活人形」より 著者:泉鏡花
いうのだ。「ああいう婦人を宅へ置いてどんな懸合になろうも知れませぬ。「その事なら
放棄ときな、おれが方寸にある事だ。ちゃんと飲込んでるよ。「だッてお前様、御主筋の....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
難中の至難なりといえども、また要中の至要なり。ゆえに、これを至難なりとして決して
放棄すべからず。わが邦人も数年来ひとり外形上の文明を奨励して今日に至り、初めてわ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
のであります。第三は、憲法第九条で「国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを
放棄する」これがためには陸海空軍一切の戦力は保有しない、国の交戦権は行使しないと....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
明の影響甚だしく、今日の日本知識人は西洋人以上に功利主義に趨り、日本固有の道徳を
放棄し、しかも西洋の社会道徳の体得すらも無く道徳的に最も危険なる状態にあるのでは....