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「政争〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

政争の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
応仁の乱」より 著者:菊池寛
帰国して後の両軍の将士は互いに睨み合って居る。 つまり文明九年を期して、中央の政争が地方に波及|伝播し地方の大争乱を捲き起したのである。 戦国時代は此の遠心....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
顔をして居る。あとで知ったが、石山氏は村の博識口利で、今も村会議員をして居るが、政争の劇しい三多摩の地だけに、昔は自由党員で壮士を連れて奔走し、白刃の間を潜って....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
諸名士も、頻々《ひんぴん》としてこの厄に罹《かか》っているが、これこの法が後には政争の手段として用いらるるに至ったためであって、二党対立の場合に、しばしば合意の....
戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
すか。」 だれも出なかった。 何国《どこ》も同じことで、このマタ・アリ事件が政争の具に使われている。問題になったのは、マタ・アリに恋文を書いているM――Yの....
惜別」より 著者:太宰治
。私は、イヤになった。もう、矢島を殴るつもりも何も吹っ飛んで、早くこの馬鹿らしい政争から脱け出したかった。 「一つ約束していただきたいんですけれど、」と私は冷い....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
位である。ヤミ新聞は多く強制的な広告集めや寄附強要などによって経営され反民主的な政争にきたない役割をもっている。一九四七年八月十一日民間情報教育局新聞課長インボ....
選挙に対する婦人の希望」より 著者:与謝野晶子
書こうと思います。 第三十八議会は予想の通りに解散となりました。官僚と党人との政争の外に立っている私たち婦人は、いまさら衆議院の提出した内閣不信任案の是非や、....
激動の中を行く」より 著者:与謝野晶子
見苦しい現象のあるのは、民主主義の本場である米国においてさえ、国内における複雑な政争関係から、ウィルソンをして敢てこの一大矛盾を忍ばしめるに到ったことが想像され....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
確かに、私を尾行していました。けれど、彼の尾行の意思は、決して私が思ったような、政争的な、物騒なものではなかったのです。あなたは、羅馬で、スカラ・サンタという寺....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
分がガリバーになったような気がしたものです。しかし、小人の国にも戦争があったり、政争があったりして、ガリバーはとうとうこの国を逃げ出してしまいます。 それから....
戦争論」より 著者:坂口安吾
の性格でもあるのである。 かゝる専政的禁止の性格は、又、共産主義が持っている。政争の手段として闘争を看板にする共産主義は元々が軍人的好戦思想と、専政をタテマエ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
たであろう。そしてコマ系、クダラ系、シラギ系その他何系というように、日本に於ても政争があってフシギではない。むしろ、長らくかかる政争があって、やがて次第に統一的....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
中、うまく立ちまわるような卑怯な真似はしなかった。もっともちょうどその頃の彼は、政争よりも、情事のほうにもっぱらだったのである。一五九八年が明けたばかりの冬の日....
明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
あたっている。桜田門《さくらだもん》事変から戊辰《ぼしん》戦争にいたる大小幾多の政争や内乱をそのあいだにさしはさんで、混乱しきっている日本幣制を、金銀両本位の円....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
あった土御門家の家司になって対抗して来たりしたから、狭いなりに歌界にも歌界なみの政争はあって、老後の俊成には、西行や歌林苑の俊恵と心を通わしていた六十歳以前の頃....