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「政令〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

政令の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
応仁の乱」より 著者:菊池寛
結果負債に窮した幕吏も、此の点に於て相応じたのである。義政の時代には、十三度も徳政令を出して居る。 「九月二十一日、就中土一揆|乱焼失」(『大乗院寺社雑事記』)....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ある御兄弟の間柄である。もしこれが一層王室と将軍家とを結びつけるなかだちとなり、政令二途に出るような危機を防ぎ止め、動揺する諸藩の人心をしずめることに役立つなら....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の有司は異議をいだいてなかなか容易に納まらない。この際、断然政権を朝廷に返上し、政令を一途にして、徳川家のあらんかぎり力の及ぶべきだけは天下の諸侯と共に朝廷を輔....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
いてもかねがね渇望したところである、今後は帝の朝廷を日本の主府と仰いで、万事その政令を奉ずるであろう。公使らはその意味のことを答えた。 通禧はまた、言葉を改め....
矛盾とその害毒」より 著者:宮本百合子
あり、人間としての資質如何を条件ともせずに、天皇たる世襲者が、憲法改正から法律・政令・条約の公布以下、政治上の実権の重要な点を押えていることを発見して、おどろき....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
定忠次や次郎長の型から突然最上先生に移つてくるとは、こいつは気がつかなかつたな。政令の結果は驚くべきものぢやないか。然しこれは政治の力ぢやなくて、アルコール、禁....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
は忌諱を憚《はばか》らずしてこれを行ない、固く法を守りて正しく事を処し、あるいは政令信ならずして曲を被《こうむ》ることあらば、わが地位を屈せずしてこれを論じ、あ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の弟であった頼長は、ことに政治制度の上での復古主義者で、律令格式の研究に熱中し、政令上に出でて下これを通ずる一糸乱れない平安初期の秩序にかえそうと思っていた。九....
三国志」より 著者:吉川英治
す」 心のうちで、玄徳は、まずこの分ならと幾らか胸をなでていた。 「――丞相の政令がよく行きわたっていますから、世は無事です。故に、閑をわすれるため、後園で畑....
三国志」より 著者:吉川英治
いた。城に入ると、趙雲はすぐ、 「四門に札を揚げい」と命じた。 四民に対して、政令を示すことだった。これは、一城市を占領すると、例外なく行われることである。 ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
もつかない物狂いで、職はすでに退いていたはずであるが、いぜん近ごろでは、その軍令政令のすべてが、彼の裁可に発しられているふうだった。 道誉が、その高時からの返....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。かりそめにも、悪事|濫行におよぶ徒は首斬るぞと、辻々にも、足利殿の御教書(軍の政令)を以て、厳に布令てあるを知らぬはずはあるまい」 と、きびしく責め、 「坊....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
にいて朝廷の機関を用い、あるいは朝廷の外に幕府を建てて独自の機関を設け、そこから政令を出したのであり、政権を握っていたものの身分もまた同じでなく、あるいは文官で....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
ますが、同じ御禁制の鶏肉に対して、どれだけの励行があったでありましょう。つまりは政令の行き届かぬ化外の民で、祖先の遺風を保存していたというに過ぎません。そして今....
大岡越前」より 著者:吉川英治
件についても、世間のよくいったことだった。 そして、いまの世間の特徴は、どんな政令が出ても、もう悪政には驚かない――という麻痺状にあることだった。 慨嘆の聞....