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「政体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

政体の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
う。神人合一という概念だけは自然の必要から建て上げられた。それは政治に於て、専制政体が立憲政体に変更されたのとよく似ている。その形に於ては或る改造が成就されたよ....
近時政論考」より 著者:陸羯南
間政論を業とする者これに類すること多し。 帝国議会の選挙すでに終りを告ぐ、立憲政体は一、二月を出でずして実施せられん、世人の言うがごとく今日は実に明治時代の第....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
して慶喜の目の前にあらわれかけて来た。その意は土佐を中心に頭を持ち上げて来た公儀政体組織の下に温和に王政復古の実をあげたいという説を手ぬるいとなし、長州芸州と連....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
来てそれぞれ着席する。まず東久世通禧の発話で各公使への挨拶があった。それは日本の政体の復古した事、帝自ら政権を執りたもう事、外国の交際も一切朝廷で引き受ける事は....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
すし、また誰でも、外国から来た人は、彼に会いたがるようです。どうして、あんな立憲政体の変態者が、こんなにまで反動主義者の世界的賞讃を博するようになったのでしょう....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
きつくすか、自分が焼かれるか、いずれかのほかはないのである。 かかる民衆が共和政体にあるのは仕合わせなことだと、クリストフは考えた。それら小さな専制者らは、た....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
眼を通してクリストフは、国約議会《コンヴァンシオン》の論客や為政家のうちにも、旧政体時代のある思想家や実行家や改革家のうちにも、その特性を見出した。カルヴァン派....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
革命の初端バスティーユ牢獄破壊の日)フランスの制御すべからざる騒乱に対する諸君主政体の戦闘準備である。既に二十六年前から爆発しているその広大な民衆を消滅し尽すこ....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
すべくもない。間もなく完全にチブロン島は彼らの手中に帰することになった。 島の政体は共和であった。第一期の大統領には紋太夫が選ばれた。選挙は毎年行なわれ、二期....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
すべからく天下に罪を謝し、政治を京師へ奉還し、天皇様御親政の日本本来の、自然の政体に返すべきじゃ!」 「先生々々、もうその御議論は……」 矩之丞は四辺りを憚....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
大な問題が横たわつているのである。国民は、今しばらくこの点に思考を集中し、従来の政体、国体というものの真の正体を見抜くことによつて始めて十分に現在の変革の意味を....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
界に優越せるも決して偶然でないように思われる、欧洲の今日あるはと云わば、人は必ず政体を云々し宗教を云々し学問を云々す、然れども思うに是根本問題にはあらず、家庭的....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
なくなかったのである。憲法は明治二十三年二月十一日の紀元節をもって発布され、立憲政体もいよいよここに確立され、その翌年、帝国議会も開催され、多年にわたる国民的要....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
和政治とその性質を同じくする宗教あり、米国の宗教これなり。君民共治の国には、その政体と同組織を有する宗教あり、なお英国の国教宗のごとし。君主専制の国には、その国....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
遠い昔から長く続いて来たにもかかわらず、皇室の存在に少しの動揺もなく、一種の二重政体組織が存立していたという、世界に類のない国家形態がわが国には形づくられていた....