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政友
「政友〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
政友の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
。婆やも来てはいなかった。人見が「東京に行くとおもしろい議会が見られるね。伊藤が
政友会を率いてどう元老輩をあやつるかが見ものだよ」といっていた。その言葉が特別に....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
の標榜するいわゆる善政についての批評を書くことを頼まれていた。憲政会は三菱党だ。
政友会は三井党だ。したがってこの二大政党には、今日の意味での善政、すなわち社会政....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
しい。政治家というよりは、実業家と言ったほうがいいだろう。晩年に政界にはいって、
政友会のために働いたのだが、それは、ほんの四、五年間の事で、その前は市井の実業家....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
医師の忠告によって癒すために、そしてレディ・モランは、この機会にここから各方面の
政友へ遊覧保証絵葉書を投函するために、モンテへ来たのだった。コンノウト殿下は病帝....
「選挙漫談」より 著者:黒島伝治
きかを、ひとりでゞ自覚するのである。 演説会 民政派の演説会には、必ず、
政友会の悪口を並べる。
政友会の演説会には、反対に民政党の悪口をたゝく。そういう時....
「議会見物」より 著者:佐藤垢石
譲られてない。清濁合わせのむなどという概は、よそ国のことと考えているらしいのだ。
政友会型じゃない、民政党型だ。生まれ性ならいたし方がないと考える。 だけれども....
「春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
る。相手は、やはり同じ憲政会の頼母木桂吉だ。無名の新候補が飛びだしたのでは、敵党
政友会の地盤へ斬り込むのは困難であるから、専ら同志の票を食う作戦らしい。 この....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
受取りました。確に十五万|法の金を会社から受取りました。しかしその金はある親密な
政友の懐に入ってしまって、その
政友の道具に使われたに過ぎないのでした。夫は少しも....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
度床次がどうする、すると田中がこうする。――分った事のように云って歩く。自分では
政友会だった。 阿部に「爺さんは、どうして
政友会かな?」と、きかれて、「何んて....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
でなかったからばかりではない。アレだけの長い閲歴と、相当の識見を擁しながら次第に
政友と離れて孤立し、頼みになる腹心も門下生もなく、末路|寂寞として僅に廓清会長と....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
、有力なる縉紳貴女を初め道学先生や教育家までが尽く参加した。当時の大官貴紳は今の
政友会や憲政会の大臣よりも遥に芸術的理解に富んでいた。 野の政治家もまた今より....
「雨夜草紙」より 著者:田中貢太郎
とおして、それに朱筆を入れていた。当代の名士で恩師であった油井伯爵が死亡すると、
政友や同門からの推薦によって、その遺稿を出版することになり、できるなら百日祭まで....
「雨夜続志」より 著者:田中貢太郎
なって、一二年|前山田の先輩の油井伯が歿くなった時分、伯爵邸へ集まって来たもとの
政友の一人に訊くと、もう歿くなったと云ったのでほんとうに死んだものだと思っていた....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ちゃ詩も歌もできまいと。」 「君の稲葉小僧の新助もだろう。」 アッハッハッと、
政友本党では幅利きの吉植|庄一郎氏の令息で、法学士で、政治ぎらいの、印旛沼は出津....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
十七歳、新婦の綾子さんが二十二歳だったんですわね」 「新夫人はどちらから?」 「
政友会の山科さんのお嬢さんです。山科さんは以前南洋方面にも大分目をつけていた関係....