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政官
「政官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
政官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
った故《せい》もあろうが、要するに大体の政治その宜しきを得ず、中央政府及び地方行
政官は、徒《いたず》らに軽佻《けいちょう》浮華なる物質的文明の完成にのみ焦り、国....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
僅かに聞き得たのは、此の国へ来るまで米国のルイジヤナ州の州会議員から挙げられた行
政官何某の秘書を勤めて居て、爾して彼の「秘書官」と云う書を著し、其の書の出版前に....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
た。 新一郎が勤王派であったことは、新一郎の立場を有利にして、明治三年に彼は太
政官に召されて、司法省出仕を命ぜられた。 成田頼母を斬った六人の同志のうち、小....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
冊形の闇の中へ入って行った。実にそれからが、往昔|羅馬皇帝トラヤヌスの時代に、執
政官プリニウスが二人の女執事を使って、カリストゥス地下聖廊を探らせた際の、光景を....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
まるで天国のような豪華さであった。 祝典を、とどこおりなく終えたアカグマ最高行
政官の大総督スターベア公爵は、幕僚委員と、招待しておいた各国使臣とに取り囲まれて....
「死者の書」より 著者:折口信夫
、まだ時おり、石城と謂われた石垣を残して居る家の、見かけられた頃である。度々の太
政官符で、其を家の周りに造ることが、禁ぜられて来た。今では、宮廷より外には、石城....
「ある恋の話」より 著者:菊池寛
安穏に過して来ました。そして明治十二三年頃に、その一人娘をその頃羽振の好かった太
政官の役人の一人である、私の妻の父に嫁がせたのです。祖母の結婚が不幸であったのと....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
した。その頃までは青年の青雲の希望は政治に限られ、下宿屋から直ちに参議となって太
政官に乗込もうというのが青年の理想であった時代であったから、天下の最高学府の出身....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
身体長大、色白く、眼は青味を帯び、毛多く、頬骨が秀でていると語った。承和元年の太
政官符に、飛騨の人は言語容貌すでに他国人に異なりと言われた程度のものが、ここにお....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
では中古の頃までも、未だ里人に同化しない民衆が住んでいたのであった。弘仁元年の太
政官符にも、「飛騨の民は言語容貌既に他国に異なり」とある。彼らは所謂飛騨の工で、....
「流刑地で」より 著者:カフカフランツ
の計画もその点に根拠をおいているわけです。あす、司令部で司令官の主宰の下に上級行
政官全員の大きな会議が行われます。司令官はむろん、こうした会議で見世物をつくり出....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
、ブルジョワ地主に圧迫されている農民とも妥協し、また不動産の投機師とも妥協した執
政官であった。そういったいろんなものが不思議にも彼の革命的精神と調和していたのだ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
朝廷の令にしても、大宝律令にしても漢文で記されねばならなかったし、詔勅も上奏も太
政官符も戸籍も歴史も、すべて支那文化に則る政治風教の百科の事務はみな漢文の記録に....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
の解放がしばしば識者間の問題となり、明治四年八月二十八日に至って、かの有名なる太
政官布告となって、身分職業その他のすべて平民と異なるなきことが宣言せられたのであ....
「濫僧考」より 著者:喜田貞吉
付油を以てそれをその坊主頭に着けたものであったという。承和十一年十一月四日の「太
政官符」によるに、遊猟の徒が屠割の事によって、鴨上下大神宮の辺の川を※穢の濫僧・....