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政局
「政局〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
政局の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
いって徳川家を相続した慶喜である。しかし、この新将軍が貴冑の族ながらも多年内外の
政局に当たり、見聞も広く、経験も積んでいて、決して尋常の貴公子でないことを忘れて....
「斗南先生」より 著者:中島敦
からやって来た天才的な少年棋士のこと。新聞将棋のこと。日本の漢詩人のこと。支那の
政局のこと。その中に何かの拍子で共産主義のことが出た時、伯父は、『資本論』の原本....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
、不逞鮮人の策動に引っかかって行く。もしくは張作霖、段祺瑞を中心とする満洲、支那
政局の根本動力にまで影響するかも知れんという……実に売国奴以上に戦慄すべき彼等、....
「人間レコード」より 著者:夢野久作
を裡面より如何に煽動し、中国の国際管理と分割を如何に執拗に提議しているかは、欧洲
政局の裡面が最よく見透かされ得るモスコーに居なければわからないであろう。 米国....
「女性の歴史の七十四年」より 著者:宮本百合子
進歩的な人々のものの考えかたに従って男女平等論や一夫一婦論や女子教育論、あるいは
政局批判に熱弁をふるったわけであったが、彼女の政治的見解というものははたしてどこ....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
多い結果であった。社会主義とキリスト教との結合をもって、インフレーションその他の
政局危機をのりこえてゆく可能が想像されていたようである。けれども、大衆は常に愚鈍....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
明朗にし、右顧左眄、自分の心を不安にするのが精々の落ちだろう。寧ろ問題は、内閣の
政局上の使命が、重臣その他の手によって、最近いつも軍部と政党とを調和するという機....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
義(国際連盟の脱退をそう呼ぶのだそうである)を自ら放棄するものだとか、徒らに国際
政局を刺※するものだとか、批評することは、又彼等の自由である。この世界平和論と五....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
つも、心はよそに、二大政党の勢力が伯仲《はくちゅう》の間《かん》にあって、将来の
政局がどう安定するか、というようなことをも考えている男ではありません。 一万円....
「悲しい誤解」より 著者:豊島与志雄
を、耳に入れていた。ソヴィエトが原子爆弾を所有していることが世界に公表され、国際
政局に新たな波紋が描かれてきた、そういう新聞記事が一般の話題になってる時だ。然し....
「波多野邸」より 著者:豊島与志雄
らの帰還者ということを考慮に入れても、やはり非難の余地があった。深刻な食糧危機、
政局の昏迷、社会情勢の不安、其他、あらゆる問題が堆積錯綜して、敗戦後の立ち直りが....
「選挙殺人事件」より 著者:坂口安吾
ざいます。(人々ゲラゲラ笑う)たとえワタクシが代議士に当選いたしましても、日本の
政局に変化はございません。(当り前だという者あり。人々益々笑う)ワタクシは再軍備....
「尊攘戦略史」より 著者:服部之総
かもまぶち》、本居宣長《もとおりのりなが》以下の国学派がそれである。しかし、幕末
政局を貫流した中心スローガン「尊王攘夷」は、これら国学派尊王論に由来しないで、水....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ります。 第七には、自由党の内紛の結果は、すでに自由党が多数党たる資格を失い、
政局担当の能力を失っている点を指摘しなければなりません。この事実から、我々は吉田....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
。本年上半期に於ける林内閣の失脚、近衛内閣の一応の成功と大体に於ける好人気、とは
政局に於けるこの合法的通常味のおかげであったのである。だが他方、この合法味や通常....