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政府筋
「政府筋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
政府筋の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
産のほとんど全部を品物の購入や運動費に投じて、すっかりお膳立てが出来たところで、
政府筋と支那との直接契約が成立してしまった。そこまで運ぶのに全力を尽した彼の計画....
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
ない。パリーへ帰っていく。 もっとも、密偵部から強要されたからばかりではない。
政府筋の有力な連中の多いパリーの彼女の騎士たちからも、さかんに帰巴《きは》するよ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
内閣の諸公が自由主義と考えるものが何を指すかは、全く吾々の理解の外に横たわる。
政府筋から自由主義の否定という哲学的テーゼが伝えられることは、容易ならぬ異常な事....
「女と帽子」より 著者:豊島与志雄
の、ばかくさくなってきます。政党の或る有力者を旦那にもってる芸者がありましたが、
政府筋の局長級の人と実業家と旦那と三人で、よく密談などに来てるうちに、その芸者は....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
社会との関係によって、穏やかな巧妙さで、ドイツから放逐されてるクリストフに対する
政府筋の同情を、ごく徐々に喚起させ始めた。そしてしだいに世論の趨勢《すうせい》を....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
熱心な享楽心と極端に不安定な精神とのために、彼はもっとも反対な環境を求めていた。
政府筋の者やまた警察官らのうちにまで知人をもっていた。人を不安ならしむるほどの好....
「白塔の歌」より 著者:豊島与志雄
られていました。近いうちに彼は済南方面へ転出するという噂もありましたし、また、省
政府筋と常に反目しがちで、急激な武断政略を計画してるとの噂もありました。勿論こう....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
殺され方で大道へ屍骸を晒らした者は班長ばかりではないのであった。先刻も云った通り
政府筋の高位顕官が殺されたのみならず南方は広東でも民党の有力者が殺された。そうか....