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「政教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

政教の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
是を文辞の蠹という。四者|交々作りて、聖人の学|亡ぶ。必ずや諸を身に本づけ、諸を政教に見わし、以て物を成す可き者は、其れ惟聖人の学|乎、聖道を去って而して循わず....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
た。おそらく祭政一致の行なわれがたいことを知った政府は、諸外国の例なぞに鑑みて、政教分離の方針を執るに至ったのであろう。この現状に平らかでない神官は任意辞職を申....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
の信教自由は別としても、いくつかの障碍が横たわっている。その一つは明治初年以来の政教分離に基く学校における宗教教育の禁止だ。そこで困った文部省は、先般、或る口実....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
政治との交流はシュタウディンガーも触れているが、卑俗な形では現に政治の倫理化とか政教一致とかなって現われている。特に道徳と法律との交流は著しいので、ヘーゲルなど....
十二支考」より 著者:南方熊楠
く善馬出る所以なり、諸先志に聞きて曰く、近き代に王あり号《な》づけて金花という、政教明察、竜馭乗に感ず、王|終《つい》に没せんとするに、鞭その耳に触れ、因ってす....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
人間にもどした。新憲法は十九条に「思想および良心の自由」、二十条に「信教の自由、政教の分離」、八十九条に「公の財産は宗教上の」団体などのために利用されてはならな....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
文献学主義の観念論はその大部分が真性日本ファシズム思想に帰着する。というのは政教一致の社稷宗教、日本民族の国家的選民宗教の復興に帰着するのである。で、もし日....
社会時評」より 著者:戸坂潤
だけの役目では、あまりに気の毒だと思う同情の心からなのである。 私は子供の頃、政教分離ということを聞いてなる程と思ったものであるが、更に宗教関係や教育取締は文....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
いるわけなのだ。 二 君主――巫女 大化の改新の一つの大きな目的は、政教分離にあった。そう言うよりは、教権を奪うことが、政権をもとりあげることになる....
再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
って、哲学的結論ではない。」――かくして倫理道徳的性癖を有つ東洋の学・教学は、「政教一致」、「経済道徳一致」、から「祭政一致」の説にまで、進むことが出来るのであ....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
治を委任したのがはじまりで、代々の貫主が枢機にあずかっていた。その後、五世貫主は政教を統一して大僧正と国王を兼ねる事実上の法皇(ダライラマ)第一世となり、タシル....
日記」より 著者:宮本百合子
云うこと、愛や、善の行為に対する、強制的受納と、感謝、 千葉先生の名を署して、政教社から、『女性日本人』の寄書を申込んで来た。一寸した問題として取あつかえば、....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
したり、小説めいたものを書いて今の『中央公論』の前身『反省雑誌』に寄せたりした。政教社と国民新聞から若干の給料を貰っていたがそれだけでは生計を支えるに足りなかっ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
。余、よって懐中日記を出だしてこれを示す。友人曰く、これにて足れり。世人、君より政教の事情を聞かんことを欲するや切なり。君、速やかにこれを刊布すべし。余、よって....
政事と教育と分離すべし」より 著者:福沢諭吉
事とを混一していわゆる政治教育の風をなし、士民中はなはだ穏かならざりしことあり。政教混一の弊害、明らかに証すべし。ただ我が輩の目的とするところは学問の進歩と社会....