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政治意識
「政治意識〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
政治意識の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さようなら」より 著者:田中英光
たいと秘かな烈しい望みを抱くようになった。 けれども敗戦前まで、ぼくは始めには
政治意識が強すぎ、政治から脱落後は自意識が烈しすぎて、本当に心と肉体の一致するよ....
「旅愁」より 著者:横光利一
ぬが、どちらもの中間などというものは存在しない論理の世界のそのままが、思想となり
政治意識となって誰の頭の中をも突き通っている現在である。
「いったい、知識に右で....
「ソヴェト同盟の芝居・キネマ・ラジオ」より 著者:宮本百合子
い技術と俳優で、その五ヵ年計画に参加しているが、婦人労働者の中からも当然新らしい
政治意識をもった、まるでこれまでのブルジョア的な残り物を持った女優とは成立ちから....
「科学論」より 著者:戸坂潤
至観念は、一つの形態。 * イデオロギーは観念形態という意味の他に、社会意識とか
政治意識とか思想傾向とかを意味するし、又単に社会に於ける観念的上部構造をも意味す....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
ったのである。
処が、より広範な政治常識、普通選挙の今日殆んど一切の平均値的な
政治意識の所有者の常識、に相応するものは、この言論的自由主義ではなくて、この言論....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
いうことになっている。万機公論に決すべしというテーゼは今日の常識的な社会意識乃至
政治意識にとっては絶対的なものとなっている。 こういう常識を疑わない限り、世論....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
ろう。今寧ろ興味のあるのは、この心理の背後的な深さと、それの前面的な社会意識乃至
政治意識との、連関ではないかと思う。『悪霊』はそういう点から見ても出色の作品でな....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ム化しつつあり、又ファシズムの内容を形成しつつあるのである。処でファシズムという
政治意識はその本元であるイタリア(ドイツの場合も之に入れる人があるが)に於て代表....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
群がつて出てくるのか。 思うにそのおもなる原因は二つある。すなわち一つは国民の
政治意識があまりにも低すぎることであり、一つは現在の立候補手続きが人材を引き出す....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
になっているのではないか。その意味に於て現在口語ばかりによって、現実の社会生活・
政治意識を表現している一群が、象徴派に対する自然派運動を行うと言う外貌を持ってい....
「望郷」より 著者:服部之総
ると、全山家族とも千五百のうち七百だったという。だが富田君がいうこのたびのストの
政治意識とは、この数字ではかれるものとはもひとつべつの、あるいはまえの、もっと単....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
、併し社会機構上の確保は必ずしも社会全体に於ける夫を意味するとは限らない。すでに
政治意識になると、却って一応は露骨な形態を抑えねばならなかったことをさっき述べた....