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「政論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

政論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論」より 著者:陸羯南
かく惨※ならず。もし不幸にして萎爾するなくば、必ず東洋の巨人たらん。かつて『近時政論考』の著あり、余の意想を啓発すること鮮少ならざりき。多謝。 三宅雄二郎識 ....
光と風と夢」より 著者:中島敦
六の柵を跳び越えて二十|哩《マイル》の騎行(しかも其の前半は豪雨の中)。六時間の政論。スケリヴォアで、ビスケットの中の穀象虫の様にちぢかんでいた曾《かつ》ての私....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
申後れたが、私は法学研究のため上京するのだ。 其頃の青年に、政治ではない、政論に趣味を持たん者は幾《ほと》んど無かった。私も中学に居る頃から其が面白くて、....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
取れなくなる。広告の縮小はみずからを再生産するように出来ているわけである(広告が政論其の他のような批評的記事を含む場合は、広告自身が直接に一般の報道に干渉する結....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
体位の低下と共に、伝染力を得て来るものだ。純文学などが文芸の垣をのり越えて評論や政論の世界にさ迷い出る時、この症状は誰の目にもあまるだろう。科学性の洗練を受けた....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
イデオローゲンとは社会科学者・哲学者・文学者・評論家・文士・ジャーナリスト・政論家などを含む一群の知能分子であり、自然科学者と技術家とはさし当り一つのものと....
辞典」より 著者:戸坂潤
区別となる。小新聞は主に社会の市井事を報道することを目的とし、之に反して大新聞は政論の用具であったが、独り日本に限らず今日はこの小新聞が資本主義的大新聞として発....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
さん宛 ※『日本国勢図会』十年版 ※『リカアドウ』 『ヘーゲル伝』 『日本財政論』大内 「日本財政論」阿部 『日本戦時経済論』 『トラスト カルテル ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
堂々としているくせに、最後の部ではカトリーヌの霊というのを出してロベスピエールに政論をさせています。しかもそのカトリーヌのおばけは、気の毒にも十八世紀のヨーロッ....
決闘」より 著者:神西清
ら取り囲まれてさえいなければ、自分は地方自治体の錚々の士に、政治家に、雄弁家に、政論家に、功績者になれたかもしれぬのだ。誰がそれを否定できよう。そうだとすれば、....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ある。同じ低能殺人犯にも甚しい相違があって、この自称英雄が大官を暗殺する根柢には政論の正邪の判断がある筈だが、理論的に正邪を判ずるほど成人になっていながら、殺人....
黒岩涙香のこと」より 著者:平林初之輔
ったとき、一頁にわたる大論文を署名してかかげたことなどはその代表的なものである。政論家としての黒岩涙香は、だいたい進歩思想家として一貫していたように思う。そして....
上野」より 著者:永井荷風
三丁目十六番地に在ったのだ。 当時居士は東京日日新聞の紙上に其の所謂「吾曹」の政論を掲げて一代の指導者たらんとしたのである。又狭斜の巷に在っては「池の端の御前....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
、六十八歳。 ○一月四日、福地桜痴居士死す、六十六歳。明治初年は新聞記者として、政論家として著名なりしが、後に転じて小説家となり、劇作家となり、歌舞伎座創立以来....
文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
テムの変化はそれ自身がそのシステムに基かねばならぬ。処が彼の最近の変化、平俗化と政論化とは、以前のシステム(?)とはまるで無関係なのだ。だから、以前のはシステム....