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故家
「故家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
故家の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
この辺の写生を見せて貰ったり、ミレエの絵の話なぞをしたりして、時を送ったのもその
故家だ。 細い流について、坂の町を下りると、私達は同僚のT君、W君なぞが誘い合....
「僕の昔」より 著者:夏目漱石
かまえて連れて戻った。やっぱしもとの家というものは恋しいものかなあ。――何、僕の
故家《いえ》かね、君、軽蔑《けいべつ》しては困るよ。僕はこれでも江戸っ子だよ。し....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
は、広海屋とは、言わば振り出しの分際《ぶんざい》が違っていた。長崎屋は、雪之丞の
故家《こか》、松浦屋を奸計に、陥れて破滅せしめたころは、まだその店の番頭にすぎな....
「イエスキリストの友誼」より 著者:新渡戸稲造
眼には早くから映っても家畜の中に加わらなかったのだろう。獅子は? 狼は? 熊は何
故家畜として人間と交らなかっただろう、この問題は興味深いだけにちと面倒だ。とにか....