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「故殿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

故殿の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
阿部一族」より 著者:森鴎外
ばぬところがあって、とかく苛察《かさつ》に傾きたがる男であった。阿部弥一右衛門は故殿様のお許しを得ずに死んだのだから、真の殉死者と弥一右衛門との間には境界をつけ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
郷土事情や大勢は彼らの力ではどうにもならないものだった。彼ら湊川の生き残りとして故殿への申しわけになしうることは、正行を奉じて行くところまで行く、それ一つしか残....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
述として写本に伝わったもので、それも武蔵の逸事を伝えるために書かれたものでなく、故殿(本多出雲守)のお供をして、大坂陣に加わった合戦の思い出話として、よく他書に....
大谷刑部」より 著者:吉川英治
、この三成は信じる。直江|兼継は、豊家を思う人間のひとりに相違ないと。――彼は、故殿下の御亡前の誓約をたちまち裏切って、秀頼公の天下が、日に日に、家康の手に移っ....