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故物
「故物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
故物の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「討論に即しての感想」より 著者:宮本百合子
者が闘い取った賃金は幾らのものでもなくて、今日生活窮乏は一般的です。それだのに何
故物取り主義などという索寞とした自己批判が起ったのでしょう。経済闘争だけで終った....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
明するか。 * 私は拙著『科学方法論』二一二頁〔本全集第一巻所収〕以下に於て、何
故物理学が自然科学の代表者でなければならないかを見た。 吾々は今、好事家・空想....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ないような、もりあふれる存在だったのである*。そうすれば、存在が優越的な意味で何
故物質と呼ばれねばならぬかが、判って来た筈だ。
* プラトンの対話篇『ティマイ....
「物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
疑問である。この困難を脱するものは云うまでもなくカントの空間説に外ならない。それ
故物理的空間はカントの空間説に始めて正当にその成立の根を見出すであろう。 第一....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
疇は即ち制約は即ち又存在の仕方は、領域の即ち全体の夫でなければならなかった。それ
故物は吾々の求めている処の存在の仕方ではない。吾々は全体に就いて之を探ねなくては....
「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」より 著者:戸坂潤
の代表者が物理学であるということを承認すれば、自然科学を一般に取り扱うに際して何
故物理学を標準として好いか、又そうしなければならないか、も亦同時に承認されたこと....