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「故老〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

故老の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「羅生門」より 著者:芥川竜之介
片《きぎれ》のように、勢いよく燃え上り出していたのである。 下人には、勿論、何故老婆が死人の髪の毛を抜くかわからなかった。従って、合理的には、それを善悪のいず....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
大雪がふり出して、三ガ日の間ふり通した結果は、八百八町を真っ白に埋めてしまった。故老の口碑によると、この雪は三尺も積ったと伝えられている。江戸で三尺の雪――それ....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
生方は皆な私より偉いには偉いが年下だ。校長さんもずッとお少い。 こんな相談は、故老に限ると思って呼んだ。どうだろう。万一の事があるとなら、あえて宮浜の児一人で....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
の勝子が連れだしたまま行方不明になってしまって、自分は知らないという。そこで村の故老などにいろいろ聞きあわした末、その幼童が静枝という名を名乗って、徳島市の演芸....
「地球盗難」より 著者:海野十三
ももう生きた心地がないのじゃ。……ドレ皆の衆に追いつかにゃ……」 そういって、故老古花甚平は、外へ出ていった。 大隅学士は、幽霊事件にも興味を引かれたが、そ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
網に入る魚が平日の幾倍であった。漁師のうちで平生から持病のある者もみな全快した。故老の話によると、その鏡は河や湖水のうちに在って、数百年に一度あらわれるもので、....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
する方針を取ったのである。 それもまた容易に判らなかったのであるが、古い記録や故老の口碑をたずねて、南北朝の初め頃まではここに越智七郎左衛門という武士が住んで....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、もう半分ほどは食われていました。 その明くる年、李遇の一族は誅せられました。故老の話によると、郡中にはこの怪物が居りまして、軍部に何か異変のあるたびに、かれ....
「東京要塞」より 著者:海野十三
た。 従ってわが東京における諸外国大使の動きも非常に活溌であって、或る物識りの故老の言葉を借りると、欧洲大戦当時、ロンドンにおける外交戦の多彩活況も、これには....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
塩原多助という人の名さえも知らなかった。そこで、まず相生町二丁目へ行って、土地の故老に塩原家のことを尋ねたが、何分にも年代を経ているので、一向にわからない。よう....
「海亀」より 著者:岡本綺堂
われるが、正覚坊に舟を沈められたというような話はかつて聞いたことがないと、土地の故老が言っていた。更にかんがえると、普通の亀ならば格別、海亀が船中に這い込んだと....
「こま犬」より 著者:岡本綺堂
いうが、いずれにしても、ここらでかなりに激しい戦闘が行なわれたのは事実であると、故老の口碑に残っている。 ところで、その岡の中ほどに小袋明神というのがあった。....
「妖婆」より 著者:岡本綺堂
あいだに多少の休みはあったが、ともかく四日も降りつづいたのは珍らしいといわれて、故老の話し草にも残っている。その二日目の十五日の夜に、麹町谷町の北側、すなわち今....
「廿九日の牡丹餅」より 著者:岡本綺堂
の迷信は根絶することは許されないのかも知れない。 それに就いて、わたしはかつて故老から聞かされた江戸末期のむかし話を思い出した。 それは安政元年七月のことで....
「年賀郵便」より 著者:岡本綺堂
程度で、明治時代の十分の一、ないし二十分の一にも過ぎない。 江戸時代のことは、故老の話に聴くだけであるが、自分の眼で視た明治の東京――その新年の賑いを今から振....