救命具[語句情報] » 救命具

「救命具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

救命具の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
立止ったまま考えていたが最初の考えの、叔父を探すのはやめて、そのまま手近にあった救命具入れらしい箱の蔭に、体をかくしてしまった。 叔父が一体どんなところに住ん....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
内の高声器から、とつぜん、警報がなりひびいた。 「皆さん、すぐさま座席の下にある救命具をつけてください。本艇は、あと二、三分のうちに、不時着します。その時は、す....
原爆詩集」より 著者:峠三吉
埋めた大豆を噛り、 鉄道草を粥に炊き、 水攻めの噂におびえる大人に混って 竹筒の救命具を家族の数だけ争ったり 空襲の夜に手をつないで逃げ出し 橋をかためる自警団....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
、夜中の脱出は凍死の危険があり、すこぶる無謀であるのは自明の理であるし、現にその救命具も引揚げ後調べると、数が員数どおり揃っていたのです。 ですから私たちは、....
だいこん」より 著者:久生十蘭
りたててものすごく荒れくるっている。給仕《ギャルソン》がキャンヴァスの袋に入った救命具を頭の上の網棚へ載っけてあるく。すごいことになった。フォークストンの海岸ま....