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救国
「救国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
救国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「父」より 著者:太宰治
張りの詭弁《きべん》、または、淫祠《いんし》邪教のお筆先、または、ほら吹き山師の
救国政治談にさえ堕する危険無しとしない。 それらの不潔な虱《しらみ》と、私の胸....
「縮図」より 著者:徳田秋声
ジャンヌ・ダークが、一旦天の啓示を受けると、信仰ぶかい彼女は自らを神から択ばれた
救国の使徒と信じきり、男装して馬をオルレアンの敵陣に駆り入れるところや、教会の立....
「惜別」より 著者:太宰治
知らされた。このように、自分の心に嵐が起っているのと同様に、支那の知識層にも維新
救国の思想が颱風の如く巻き起っていた。その頃すでに、独逸の膠州湾租借を始めとして....
「民主戦線と文学者」より 著者:宮本百合子
一 今日の日本において民主戦線統一は、単なる政治上のやりかたという以上に意味をもつと思います。一つの
救国運動と思えます。 二 戦争犯罪人を包括する政党に、人民の幸福を売ることを絶対....
「文学について」より 著者:宮本百合子
明らかです。ロシア、中国、朝鮮の人民が文盲撲滅の第一頁においてソヴェト権力、抗戦
救国、民族独立の文字を知らされてゆくのとはひじょうにちがいます。イデオロギーのた....
「地球要塞」より 著者:海野十三
みつづける。 「――されど黒馬博士よ。貴下の勲功《くんこう》は偉大なり、貴下は、
救国《きゅうこく》の勇士なり」 「えっ、私が
救国の勇士だというか」 「――貴下は....
「合図の旗」より 著者:宮本百合子
。 その心持を誠意のこもった現実の力として表現しようとするとき私たちは、一つの
救国運動として故国に対する人民の愛と必要に立つ統一的動きを肯定する以外に、どんな....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
に結集して、封建性と反動性とを排除するために闘うということは、真心からなる一個の
救国運動である。一党派の問題でもなければ、ましてや、時節柄という形容詞をつけられ....
「三つの民主主義」より 著者:宮本百合子
もの労働組合の婦人部を動員するなどという方法は、日本の民主化の歴史の逆転である。
救国民主連盟の提案は、大衆運動部の組織によって、労働組合の本来の性質を歪める危険....
「新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
全く低くて、文盲率が非常に高くありました。中国では、日本の侵略に抵抗して、「抗戦
救国」というスローガンがあらゆるへんぴな村々の壁にはられました。そして村人たちは....
「私の信条」より 著者:宮本百合子
をふくむ全住民は、日本軍の侵略に抵抗して各地ではげしくたたかっていて、その「抗日
救国」のビラやスローガンを通じて、中国のおびただしい文盲者さえ文字を知りはじめつ....
「上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
随って重慶政府と密接な繋りを持っているだけに、単に一身の安全を図るためにも、抗日
救国を口にせざるを得ないのである。 新支那中央政府の要人たる傳式説氏や趙正平氏....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
徒挺身隊の出動となり、戦地に工場に学徒の戦果がつたえられ、昨日の国賊があべこべに
救国戦士の第一線におかれて、新聞の記事は学徒の謳歌で賑うこととなった。 あの年....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
大官を暗殺して、天下国家を救うつもりであったと豪語し、罪人どころか、ひそかに自ら
救国の国士英雄を気どるような連中は云うまでもなく、教え子、使用人、子供などをセッ....
「西航日録」より 著者:井上円了
和す。その詩に曰く、 日本井上円了博士遠訪于哲孟雄金剛宝土贈詩和之 万死奔亡
救国危、余生身世入須弥、何当空谷来鸞嘯、了尽人天更不悲。康有為 (日本の井上円了....