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救抜
「救抜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
救抜の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
でござる。但し罰をうければこそ、贖《あがな》いもあると云う次第ゆえ、やがて御主の
救抜《きゅうばつ》を蒙るのも、それがしひとりにきわまりました。罪を罪と知るものに....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
さんと墨汁師とである。そして游さんは湮滅の期に薄っていた墓誌銘の幾句を、図らずも
救抜してくれたのである。 弘福寺の現住墨汁師は大正五年に入ってからも、捜索の手....
「雁」より 著者:森鴎外
けはする。そして彼女を妹の如くに愛する。彼女の力になって遣る。彼女を淤泥の中から
救抜する。僕の想像はこんな取留のない処に帰着してしまった。 坂下の四辻まで岡田....