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「救民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

救民の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
フロレンス・ナイチンゲールの生涯」より 著者:宮本百合子
に大英国の富をつみ上げてゆくと一緒に、その大都会の他の一方に猛烈な勢いで貧民窟と救民院の無力な活動と犯罪率の上昇とをうみ出した歴史的な一時代であった。心あるイギ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ず》きの喧嘩屋みたようなもので、意地でああ楯を突きやがったのだ、それを義民だの、救民だのと持ち上げるものだから、百姓を増長させてしまったのだ」 主膳の衣《きぬ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
るなれば、兎《と》に角《かく》是等を救助せずして静まるべきの筋にあらずとて、先づ救民小屋|造立《つくりたて》の間、本所|回向院《えこういん》、谷中《やなか》天王....
戯作者」より 著者:国枝史郎
の道を行こう。仁義礼智……教訓……指導……俺は道徳で押して行こう。俺の目的は済世救民だ!」 彼は足早に歩き出した。何の不安も無さそうである。 その翌日のこと....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
に値打ちのある物であり、金に換えたら萬金にもなろうか。 そこで中斎が奪い取り、救民の資にあてようとしたのを、宇津木矩之丞が賊名を恐れ、変名をして浪人者となり、....
三国志」より 著者:吉川英治
めなように、玉を石と仰せられても、信じる者はありません。いま、先生は経世の奇才、救民の天質を備えながら、深く身をかくし、若年におわしながら、早くも山林に隠操をお....
三国志」より 著者:吉川英治
わたるという黄土大陸全体の大旋風期であった。大乱世の坩堝であった。 このときに救民仁愛を旗として起ったのが劉備玄徳であり、漢朝の名をかり王威をかざして覇道を行....
大岡越前」より 著者:吉川英治
坂、京都、江戸の三都で、飢民を救った。 鉄眼が、大往生をとげた後も、半さんは、救民の草鞋を解かなかった。 寺におさまれば、当然、住職ともなれように、半さんは....