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救護
「救護〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
救護の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
》紡績会社破壊の図、第三師団兵士|屍体発掘《したいはっくつ》の図、愛知病院負傷者
救護の図――そう云う凄惨な画は次から次と、あの呪わしい当時の記憶の中へ私を引きこ....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
着がなく、ひたすらその、執念一途にのみ生き続けていたのである。それゆえ、五年前の
救護所における彼女と、今しも沼の面を、無心に眺めつづけている滝人との差を求めたと....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
を横ざまに霜を辷《すべ》りて、水にざんぶと落ち込みたり。 このとき疾《はや》く
救護のために一躍して馳《は》せ来たれる、八田巡査を見るよりも、 「義さん」と呼吸....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
と、異様な防毒マスクを嵌めた人達が集結して、ゴソゴソやっていた。 「どんな人を、
救護しますか」 大蜻蛉の化物のような感じのする防毒マスクが二つ倚り合って、辛う....
「海底大陸」より 著者:海野十三
だ。 パイクソンは、無電器械について、すこしは知っていた。 かれはそこに自動
救護信号送信機があるのに目をつけ、すばやくその赤いぼたんをおした。 器械は、待....
「超人間X号」より 著者:海野十三
も、葡萄酒《ぶどうしゅ》をのませた方がいいんじゃないか」 羽黒《はぐろ》少年は
救護係《きゅうごがかり》であったから、自分がリュックの中に持って来ている、気つけ....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
人である古神行基という子爵が雪崩のために谿谷深くさらわれて行方不明になりました。
救護隊も駆付けましたが、谿が深くて手の施しようがなく、子爵の不運ということになっ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
傷はかなり深く、それに時間もたちすぎているので、その経過があやぶまれた。それで、
救護班の手によって、大いそぎで病院に送られて行った。
何しろ東京全市も大混乱し....
「怪塔王」より 著者:海野十三
根博士に会うということは、たいへん重大なことになりました。 そうこうするうちに
救護隊が山をのぼって来ました。 一彦の足の傷は、本職のお医者さまが見てすぐさま....
「空襲警報」より 著者:海野十三
じきになったはずの姉と正坊の名を、あらんかぎりの声をしぼって呼びまわっている時、
救護団の人たちが駈けつけたこと、そのうち逃げてくる人波に押しへだてられてしまった....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
、野毛山のバラックに泊った。女は、例の手をしきりに痛がっていたので、そこにあった
救護所で手当を受けさせた。その後でも女は、なおも苦痛を訴え、そして熱さえ出てきた....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
たまたま疱瘡が流行して、死者続出の有様であったが、モーゼスは敢然として病者の介抱
救護に当り、一身にして、牧師と、医者と、埋葬夫とを兼ぬる有様であった。その勇気と....
「河童小僧」より 著者:岡本綺堂
語。で、彼の怪しい人かげは、正しく此の水死者の幽魂が夜な夜な形を現わして、未来の
救護を乞うたのであろうと云う噂で、これを思えば死者に霊無しとも云われまいと、現在....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
?」 「この親爺」と小頭は笑いながら答えた。「あの時腰が抜けてたんです。それで、
救護室へ連れて行ったんですが……、さっき私がその
救護室へアンペラをとりに行った時....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
私はただ今添田地方局長から御紹介になりました喜田貞吉でございます。本日特殊部落改善
救護の事に御熱心な諸君のこの御集まりの席へ出まして、所謂特殊部落の事に関し、不束....