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「救難〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

救難の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海底大陸」より 著者:海野十三
ごととまわりだした。真空管がつく、送風機がまわり出す、こまかいセグメントをもった救難信号筒がまわりだし、こちこちとしきりに自動電鍵がはいる。 「うむ、うまくいっ....
灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
ど一月ほど前の濃霧の夜、またしても汐巻沖で坐礁大破した一貨物船が、数十分にわたる救難信号の中で、汐巻灯台の怪異を繰り返し繰り返し報告しながらそのまま消息を断って....
動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
端に近く、水が妙な灰色を見せている辺で時化の中へ捲き込まれてしまった。 最初に救難信号を受信つけたのは、北海丸から二十|浬と離れない地点で、同じように捕鯨に従....
怪星ガン」より 著者:海野十三
しており、同号の安否はすこぶる憂慮されております。 同号は、非常のときに五種の救難信号を発するように設備せられていますが、いままでにその一つもつかまらないので....
恐竜島」より 著者:海野十三
。もし今にも沖合《おきあい》に船影が見えたら、さっそくその枯草の山に火をつけて、救難信号《きゅうなんしんごう》にするんだ」 「はい。やりましょう」 二人はさっ....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
眉の間には、つよい決意の色があらわれていた。 「総員、甲板へ。それから、無電で、救難信号を出すんだ。早く」 船長は、てきぱきと、次から次へ命令を出した。 し....
怪塔王」より 著者:海野十三
後から首をぎゅっとしめつけられました。全くの不意うちでありました。 兵曹長は、救難信号をうつ間もなく、電鍵から手をはなさなければなりませんでした。 「な、何者....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
一枚の受信紙をつかんで、幕僚の方へふりながら、 「たいへんです。第五斥候隊からの救難信号です。そして、その信号の途中で、無電が、はたと切れてしまいました。この電....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
ているものだ。この器械の発明されない昔は、必ず無電技士が一人は夜ぴて起きていて、救難信号がきこえはしないかと番をしていなければならなかったのである。今は器械がで....
暗号数字」より 著者:海野十三
下ろしたような気がした。早く大阪へついてこの鍵を解いてしまいたくて、たまらない。救難信号 帆村は列車のうちに一夜を明かした。その翌朝の六時三十八分というのに、....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の目的は人々が最上の智慧を開覚いて最も完全な人格を完成するのに在るので、現世上の救難授福はその目的からは第二義的のものでありますが、しかし眼前の幸福は衆人が望む....