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「敗勢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

敗勢の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩を返す話」より 著者:菊池寛
、刀槍、弓矢をはじめ、鍬、鎌などをさえ手にして戦った。三の丸が落ちてから、城方の敗勢はもはやどうともすることができなかった。素肌の老幼などは、一撃の下に倒された....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
なかったのだ。」 「すると、着衣に焦げた痕が現われなければならんよ。」検事は半ば敗勢を自覚して、声に力がなかった。「無論手燭を下において扉を開けたのだろうが、そ....
鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
には敵わない」と、苦笑しながら答えたのは、有名な話である。 翌四日にも、幕軍は敗勢を返さんとして戦ったが、此日仁和寺宮|嘉彰親王が、金甲馬に跨り、前駆に錦旗を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろだ。さすがの織田信長も、この時の戦《いくさ》は難儀だったのだ、徳川家康の加勢で敗勢を転じて大勝利を得たということは知っている。朝倉の家来|真柄《まがら》十郎左....
桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
た。 ところがこの一戦は木戸に良いところがまったくなかった。中盤すでに歴然たる敗勢で、押されに押されてずるずると押し切られた。木戸は喘ぐような悪戦苦闘のあげく....
私本太平記」より 著者:吉川英治
るともみえない死闘の揉み合いだった。 そのうちに。 これがわあッと、北条方の敗勢と気崩れになって来たにはべつな理由がある。 彼らの心臓部――つまり極楽寺坂....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いて、 「残念だが、味方の来援を待つしかない」 とし、初めからおおうべからざる敗勢だった。 師泰らが、無念がったのも、むりではない。彼らは、すでに当初、 「....