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敗北
「敗北〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
敗北の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
したものだった。渡瀬は明かにそれを感じないではいられなかった。何んという、簡単な
敗北を見なければならないだろう。あまりに簡単だ。しかしあまりに明快だ。何もかも素....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
てふたたび起《た》つ能わざるにいたりました。デンマークは和を乞いました、しかして
敗北の賠償《ばいしょう》としてドイツ、オーストリアの二国に南部最良の二州シュレス....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の経験の戦場から反省という結果が生れ出て来る。それは或る時には勝利で、或る時には
敗北であるであろう。 その何れにせよ、反省は経験の結果を似寄りの部門に選び分け....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
食糧で大破綻を生ずると思う。アメリカも食糧でたいへんらしい。食糧で反枢軸国はまず
敗北相をあらわしはじめるよ」 ◯先日F君の話によると、まだ風船爆弾はあがっている....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
十九年の抑々の初めから革命終って拿破烈翁に統一せられた果が、竟にウワータールーの
敗北(千八百十五年)に到るまでを数えても二十六年である。米国の独立戦争もレキシン....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
代用心臓を取付けてやったもんだから、君の恋敵は俄然男性的と化成して忽ち君を恋愛の
敗北者へ蹴落しまった。ねえ、分るだろう。つまり君はわざわざ自分を
敗北者へ持って行....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
へんぽんとして飜っているのであった。命令しない戦闘に大勝利を博し、命令した戦闘に
敗北を喫している。こんなふしぎなそして皮肉きわまる出来事があっていいだろうか。彼....
「地球要塞」より 著者:海野十三
ちに金星へ通信し、金星大軍は、時を移さず、わが本土内に攻め入り、ひいては地球の大
敗北を誘致するに到りたるものと想像し得らるるなり。黒馬博士の殊勲に対し、余鬼塚元....
「怪塔王」より 著者:海野十三
そちらの戦闘の様子はどんな風でありますか」 これにたいして、塩田大尉は、敵の大
敗北であることを報告したうえ、まだあと一台の敵ロケットがしきりに抵抗していること....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
でできた「火の玉」少尉の義手だったのである。 「戸川中尉どの。結果において自分の
敗北でありましたよ。中尉どのにお目にかかれば、早速それを申すはずでしたが、きょう....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
せ細った躰を石油箱の上に腰うちかけて、いつまでもジッと考えこんでいた。もうここで
敗北して発狂するか、それとも思いがけないアイデアを得て辛くも常人地帯に踏みとどま....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
も来ません。お雪さんが、抱いたり、擦ったり、半狂乱でいる処へ、右の、ばらりざんと
敗北した落武者が這込んで来た始末で……その悲惨さといったらありません。 食あた....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
および下等社会は品行正しからず、中等社会最も正しという。 フランスの戦争の画は
敗北の図多く、ドイツの戦争の画は勝利の図多し。 ドイツにはルター宗徒最も多し。....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
リヒ大王時代は寡兵をもって衆を破る事が特に尊ばれたのである。大王は十三回の会戦中
敗北三回で、十回の勝利のうち六回は優勢の敵を破り、一回といえども著しい優勢をもっ....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
恐らくは誰よりも僕を動かさずにはおかなかった。僕は勿論「泰ちゃん」のために見事に
敗北を受けたことを感じた。同時に又「泰ちゃん」の描いた「虹」にありありと夕立ちの....