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敗因
「敗因〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
敗因の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
には持っていても、それが組織されていない、訓練されていない、というところに一切の
敗因が巣食っているのだ!」小倉は、それが個々に露頭の突き合ったおもしろさから、あ....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
が展開を終った隊勢で、まだ隊勢の整わざる前の秀吉軍を打たなかったか、それが一つの
敗因であると戦術家は批評している。 戦争開始前、高山右近の家来の甘利八郎太夫と....
「落ちたままのネジ」より 著者:宮本百合子
る熱意を欠いていることである。あらゆる進歩的なインテリゲンツィアと勤労者に、その
敗因が全くひとごとではない連帯的な現実の中にあるということを、芸術の息吹によって....
「今日の生活と文化の問題」より 著者:宮本百合子
う文字を生活の中にもっているあらゆる人々に読まれたと思う。モーロアは、フランスの
敗因をいくつかあげて、その一つの重要なものとして、ダラディエとレイノーの私的な憎....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ます。この間よんだ本の印象を活溌に対比させてみたらきっと随分面白いでしょう。真の
敗因を著者はどこに見ているかということが、ね。 こういうものの書評がじっくり出....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
は、コンニャクこそは論より証拠、敵の最大弱点であると一途に思いこんでいたところに
敗因があったらしい。かようにコンニャクというものは、見るからに、また見れば見るほ....
「勝負師」より 著者:織田作之助
ぬけの自信かと、私は驚いた。 けれども、その一四歩がさきの九四歩同様再び坂田の
敗因となってみると、もう坂田の自信も宿命的な灰色にうらぶれてしまった。人びとは「....
「三国志」より 著者:吉川英治
噴血をながめて快笑しようとは思わぬ。君は自分を敗軍の将と卑下しておらるるが、その
敗因は君が招いたものではない。劉※が暗愚なるためであった」 「…………」 「惜し....
「三国志」より 著者:吉川英治
北は、やがて宛城にいる曹操の耳に達した。曹操は、すべてが孔明の指揮にあったという
敗因を聞いて、 「諸葛匹夫、何者ぞ」と、怒髪をたてて罵った。 すでに彼の大軍は....
「三国志」より 著者:吉川英治
、陣地を構築しはじめていた。 この陽平関の序戦では、魏の先鋒が、大敗を喫した。
敗因は、魏の兵が地勢に暗かったことと、漢中軍がよく奇襲を計って、魏の先鋒を、各所....
「三国志」より 著者:吉川英治
の心が読めないのか。関羽はその不可能を知りながら無理難題をいいつけて、後に荊州の
敗因をわれらの怠慢にありとする肚黒い考えでおるのだ。――糜芳っ。さあ呉侯のもとへ....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、反対に蜀軍のほうがさんざんに敵の※軍に試されたり翻弄されてしまった。 その
敗因は、何といっても、※軍の持っている鉄車隊の威力だった。その機動力の前には、軍....
「三国志」より 著者:吉川英治
しれない。 孔明の一短を挙げたついでに、蜀軍が遂に魏に勝って勝ち抜き得なかった
敗因がどこにあったかを考えて見たい。私は、それの一因として、劉玄徳以来、蜀軍の戦....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
っただけでない。――洛中の食糧不足に足利勢の兵色がとみに痩せ飢えていたことがその
敗因であったと言いうる。 すでに、洛中占領の当初から食糧政策には欠けていた。い....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
倉を出、足柄山の険に立った。彼の形相ももう以前の直義ではまったくない。 直義の
敗因は、東国の情勢を中央とおなじように自己の意志で動くものとみていた誤算にある。....