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敗死
「敗死〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
敗死の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
染めたようなを竜が戦うた跡と見立てたらしい、英国ニューフォレストの赤土は昔ここで
敗死した嗹人《デーンス》の血で色付いたと土民信じ、ニュージーランドのマオリ人がク....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
利用して南下し、先鋒の塙団右衛門|直之は、樫井に於て、浅野の先鋒亀田大隅と戦って
敗死した。 団右衛門も名代の豪傑であるが、大隅も幽霊から力を授ったと云う大豪の....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
。一方の大将はエリザベスの孫に当るタルボット(Talbot)であったが、この戦に
敗死し、従兵死する者百五十、傷つく者三百に及んだ。しかるに、タルボットの親戚は、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
衆に施すとたちまち息《や》んだと出づ。ベシシ人は竜を有角大蛇とし、地竜海竜と戦い
敗死し天に昇りて火と現ずるが虹なりと信ず(スキートおよびブラグデン『巫来半島異教....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
姓を名乗って現存しているという。 千鶴丸を殺させた祐親は後に挙兵の頼朝と戦って
敗死したが、彼は河津三郎の父であり、曾我兄弟には祖父に当る。曾我の仇討というもの....
「地上」より 著者:島田清次郎
虫でさあ。ね、僕達を真似ちゃだめですよ。僕達を踏み越えて、僕達がわずかに開拓して
敗死したとき屍を乗り越えて真実の勝利の凱歌をあげてくれなくちゃ。え、大河君」と山....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
屋の資人《けらい》である捕鳥部万《ととりべのよろず》が官軍に抗し、自ら頸を刺して
敗死したが、朝廷ではその屍体を八段に斬り、八ヶ国に散梟《さんきょう》したと載せて....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
|義時と兄弟力をあわせて一網打尽に関係者を検挙し、父時政を幽閉し、京にいた朝政は
敗死した。その後直接この少年実朝にふりかかる危害はなかったが、執権北条氏の実力扶....
「三国志」より 著者:吉川英治
、黄祖の首を狙っていたのは当然である。 黄祖のために、むなしく遠征の途において
敗死した孫堅以来、二代孫策、そしていま三代の孫権に仕えて、歴代、武勇に負けをとら....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
見て行ったなら、すべてが、戦前に戦っているので、それに乗ぜられた形にある小次郎の
敗死は何といっても手口が若い。 まさか十八歳ではあるまいが、また決して六十や七....