教わる[語句情報] » 教わる

「教わる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

教わるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
の何ものをも教わりたがらないものである。いや、教わりたがらないのではない。絶対に教わることを嫌悪《けんお》するものである。保吉はそう信じていたから、この場合も退....
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
れと頼んだ。西瓜《すいか》の切り方など要領を柳吉は知らないから、経験のある種吉に教わる必要に迫《せま》られて、こんどは柳吉の口から「一つお父つぁんに頼もうやない....
岩石の間」より 著者:島崎藤村
か、やくや――ほうちさ、やくやくう――おんこしゃこ――もこしゃこ――」 何処で教わるともなく、鞠子はこんなことを覚えて来て、眠る前に家中踊って歩いた。 五月....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
誕生日における諸星の位置を尋ねる。そうして潤沢な見料と引換に、自分の運勢の大要を教わるのである。何か一つの企てをある決まった日に遂行しようという場合ならば、その....
演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
則は存在せぬ。」(ベートーヴェン) ○法則とは自分が発見したら役に立つが、人から教わるとあまり役に立たぬものだ。 ○演技指導の本質の半分は「批評」である。 ○演....
わが町」より 著者:織田作之助
手を貸してくれと頼んだ。西瓜の切り方など要領を柳吉は知らないから、経験ある種吉に教わる必要があったのだ。種吉は若い頃お辰の国元の大和から車一台分の西瓜を買って、....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
を歩いて聞きますると、人の噂に川口には不思議な尼がある、寺男がお経を教えて、尼が教わるということだが、大方あれは野合って逃げた者であろう、寺男は何でも坊主で、女....
四次元漂流」より 著者:海野十三
むずかしいことができるもんか」 「そうでもないよ。蜂矢探偵を講師によんで、彼から教わるんだ。彼はなかなか幽霊学にはくわしいらしい」 「われわれとしては、蜂矢に教....
家なき子」より 著者:楠山正雄
た。けれどわたしは理解こそ早かったが、物覚えは、犬のほうがよかった。犬は一度物を教わると、いつもそれを覚えて忘れることがなかった。わたしがまちがうと親方はこう言....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
を軽くするに違いないからと言って聞かせた。実際、小さな子供が悪い言葉を一つ新しく教わると、扉にそれをいたずら書きをするまでは満足ができないものである。これもまた....
次郎物語」より 著者:下村湖人
で読んで貰いましょうか。」 俊亮は読みつづけた。 「しかし、お祖父さん、こんど教わる時には、もう「かあっ、かあっ」とかけ声を出すのはよしたいと思います。お祖父....
六羽の白鳥」より 著者:楠山正雄
をみつけるのがとてもむずかしく、王さまご自分の力では、どうにもなりません。それを教わるのは、通力をもったある女のひとが、ふしぎなきどくをもつおだまきの糸をくれた....
奉行と人相学」より 著者:菊池寛
いたそう。拙者、お邸に出向いてもよい」 と、云った。 が、同格の旗本から物を教わるのに、こちらから出向かない法はないので、越前が辞退すると、 「いや、遠慮め....
」より 著者:カフカフランツ
とを聞きこんできたっていうんです?」 「それは眼に見えているままなんですよ。何も教わる必要なんかありません」 「あなたはわけもなくすぐさま見抜きましたね。だれに....
海のかなた」より 著者:小川未明
年に貸して、弾く方法を教えてやりました。 松蔵は、おじいさんから、バイオリンを教わることをどんなにうれしく思ったでしょう。そして、毎日、日暮れ方になると、城跡....