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教則
「教則〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
教則の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
に眠るばかりか、絶対菜食で、昔は一年のうち八ヶ月は断食すると云う、驚くべき苦行が
教則だったとか云う話だがねえ。」 「だが、どうしてそれが判ったね?」 「と云うの....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
とは何よりもまず世界の知識を児童に与えることで、啓蒙ということに重きを置き、その
教則まで従来の寺小屋にはないものであった。単語図を教えよ。石盤を用いてまず片仮名....
「二十四年前」より 著者:寺田寅彦
取り出して鳴らしていたのである。もっともだれに教わるのでもなく全くの独習で、ただ
教則本のようなものを相手にして、ともかくも音を出すまねをしていたに過ぎなかった。....
「きのうときょう」より 著者:宮本百合子
のみ、家が三丁ほど離れた同じ本郷林町のお宅へ通った。やっぱり、ベビイ・オルガンで
教則本の三分の一ほどやったのであった。手首を下げた弾きかたで弾くことを教った。そ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
政は思う存分に改革する機会を得た。予てのハイカラ病はいよいよ発作して従来の学規も
教則もまた教官連をも凡てを廃止した。かつてもいった如く、藩学校の明教館は文政の頃....
「親子一体の教育法」より 著者:宮本百合子
だからというのでピアノを習いはじめた。うちにはベビイ・オルガン一台あるきりで其で
教則本をあげた。そしたら先生がピアノを買った方がいいだろうというすすめで、一台中....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ドウデンの『図解字典』(中野から) 七月二十七日づけ 原博士『肺病予防療養
教則―かくの如く養生すべし』 不如丘『療養三百六十五日』 新潮『結核征服』 ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
来たし面白い。私がピアノ習いはじめたのは十ぐらいのときね。はじめベビーオルガンで
教則本やっていてあとでピアノを買って貰った。本郷切通しの青野という店で、旅順の落....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
めに一生をささげてる人たち、そういう人々はすべて――もし彼らが大胆にカトリックの
教則から離れローマの権力から脱した暁には――自称カトリックの卑しい多衆からは、た....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
なり。 もとより今の文部省の学制とても、決して政治に関係するに非ず。その学校の
教則の如き、我が輩の見るところにおいて大なる異論あるなし。徳育を重んじ智育を貴び....
「物理学の要用」より 著者:福沢諭吉
物理学をもってして、あたかも諸課の予備となすも、けだしこれがためなり。なお、その
教則の事については他日陳述するところのものあるべし。....
「徳育如何」より 著者:福沢諭吉
うも可なり。この教場の中にありて区々の学校を見れば、如何なる学制あるも、如何なる
教則あるも、その教育は、ただわずかに人心の一部分を左右するに足るべしとのことは、....
「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
り、内外の社員教員相ともに談じたることもあれば、自今都合次第にしたがい、教場また
教則に少しく趣を変ずることもあるべし。学生諸氏は決してこれを怪しむなかれ。吾々は....
「小学教育の事」より 著者:福沢諭吉
の事情については、はなはだ粗漏《そろう》迂闊《うかつ》の罪をまぬかれ難し。小学の
教則に、さまざま高上なる課目をのせ、技芸も頂上に達して、画学、音楽、唱歌、体操等....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
e (4 Teil, Kapitel II, III). ツェルニー――『ピアノ
教則本』(第四部・第二および第三章) Shedlock.――The pianof....