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教務
「教務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
教務の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
の宿屋へあてて、すぐに返事をよこした。暇があれば自分も妙義へ一度登ってみたいが、
教務が多忙で思うにまかせないなどと、赤座の手紙には書いてあった。 九月のはじめ....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
流行性感冒にやられて一月近く寝た。 こういった冬の、また千葉でのある日のこと。
教務所長という役目の、年老った教誨師の坊さんが見舞いに来た。 監獄にはこの教誨....
「落第」より 著者:夏目漱石
ことが出来なかった。追試験を願ったけれど、合併の混雑やなんかで忙しかったと見え、
教務係の人は少しも取合って呉《く》れないので、其処《そこ》で僕は大いに考えたので....
「作品のテーマと人生のテーマ」より 著者:宮本百合子
みか、北海道へ来たことも、良人の生活態度にも、すべてに気をくさらし、同じ感化院の
教務主任守屋と不健全な関係に陥る。作者は、この間の消息を精神的によりどころを失っ....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
も読んでしまう。仕方がないからまた繰返して初めから読む。そうしているうちにある日
教務所長の武田教誨師というが見えて、暫く予の房に入って閑談せられた。 それで予....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
だが、幼年の頃|就《つ》いて学んだ鳥山啓先生、この人は後に東京へ出て華族女学校に
教務を操り八、九年前歿せられたが、和漢蘭の学に通じ田中芳男男も毎《つね》に推称さ....
「或る素描」より 著者:豊島与志雄
その話を聞いて、学生監は処置に困った。とりあえず彼女に口止をしておいて、それから
教務主任の室へ行って、二人で相談してみたが、長谷部を辞職させるという以外に、名案....
「勉強記」より 著者:坂口安吾
四五十分もうたたねしたり鼻唄うたったりしながら風をひいたりするのであった。そこで
教務課長というような人が級長を呼び寄せて言うのである。君達の立場は分るのであるが....
「在学理由」より 著者:豊島与志雄
体とに接して、矢杉はちょっと、答案調べの憂鬱さから救われた気がした。そして学校の
教務課へ点数を報告する折、懇意な事務員と顔を合したので、別に何ということなく、李....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
中穂積博士が、私立学校の教授に恩給の制度のないのを遺憾に思い、数年前から十年以上
教務に服した先生方に対し、校費で千円の保険を付け、二十年以上の先生には二千円の保....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
庭を横切って、その奥の大きな邸の前へ行った。どういう人の邸かとたずねると、これは
教務大臣《チョイ・チェンモ》の邸だ、大臣に逢ったらすぐ銀幣五十個をあげなさい、面....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
に厚聘されて警務学堂を創設し、毎期四百名の学生を養うて清国警察を補充し、啻に学堂
教務を統ぶるのみならず学堂出身者の任命の詮衡及び進退|黜陟等総てを委任するという....
「廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
しかし、そりゃ――だが、私の単位は今学期は取らなくてもパスさせる事になっていると
教務の方で―― 清水 パスするしないの事じゃないんです。先生の講義をみんな聞きた....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ズーニェル・チェンモ(侍従長)が先に出て参ります。その後へチョェ・ボン・ケンポ(
教務大師)、その次に法王、その後にはヨンジン・リンボチェ(法王の大教師)が付いて....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
それから、一週に二時間ずつ三田の文科へ劇文学の講義をしに行くことになった。尤も、
教務からは何の講義をしろという命令もなかったのである。時間表には、いつもただ「英....