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教化
「教化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
教化の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
。されば天上皇帝は、堕獄の業《ごう》を負わせられた姫君を憐れと見そなわして、予に
教化《きょうげ》を施せと霊夢を賜ったのに相違ない。予がその方の力を藉りて、姫君に....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
い碩学《せきがく》の聖《ひじり》、わたくしも一度お目見得して、眼《ま》のあたりに
教化《きょうげ》を受けたい。お身さま御案内してくださらぬか」と、玉藻は思い入った....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ここに付言してよかろうと思われることは禅院の仏壇は、床の間――絵や花を置いて客を
教化する日本間の上座――の原型であったということである。 わが国の偉い茶人は皆....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
たく解脱して、今ではその教義に自分の信仰を傾けているらしかった。しかし、とうてい
教化の見込みはないと思ったのか、僕に対しては、その教義の宣伝を試みたことはなかっ....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
は門口を衝と引いた。「これよ。」「ははッ。」「巫女に謝儀をとらせい。……あの輩の
教化は、士分にまで及ぶであろうか。」「泣きみ、笑いみ……ははッ、ただ婦女子のもて....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
らく民衆の無知に正比例していると考えられるが故に、もしも、今後民衆に対する政治的
教化が進歩し、民衆の政治意識が健全に発育すれば、彼らの大部分は自信を喪失して次第....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
は畢竟理想教たる倫理教において統一せらるべきもので、すなわち今日の倫理をずっと宗
教化し、今日の宗教をずっと倫理化して、そして畢竟今日の倫理および宗教より進んだ立....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
頭を下げた。「但し唯今仰せ聞けられましたは、わたくし共のような若い者共への一の御
教化。人の盛りを過ぎたる者の深くも迷い入りましたるは……。」 「甚だ見苦しいもの....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
、更け行くにつれて、三押に一度、七押に一度、ともすれば響く艪の音かな。 「常説法
教化無数億衆生爾来無量劫。」 法の声は、蘆を渡り、柳に音ずれ、蟋蟀の鳴き細る人....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
覚だよ。」と、忠一は笑って、「※の如き者は一挙して全滅して了うか、左もなくば之を
教化して真人間にするか、二つに一つの方法を択ぶより他はないよ。唯漫然と打捨って置....
「作家としての問題」より 著者:小川未明
他の場合があるばかりでなく、芸術本来の精神は、もっと自由なものであり、その自由の
教化に於てこそ存在の理由があるのだと思います。 政治に於ては、党派によって、敵....
「新童話論」より 著者:小川未明
は至らないのであります。 それ故に、課外の情操教育や、乃至人格を造る上に役立つ
教化は学校教育と併行して奨励されなければならぬ急務に迫られています。児童を中心と....
「純情主義を想う」より 著者:小川未明
によるものがある。 チャイコフスキイ団の如き、謙譲と真実と愛によってのみ民衆は
教化せらるゝものと信じた。そして、彼等は、まさに身をもって、その任に当った。東西....
「近頃感じたこと」より 著者:小川未明
ほ、焦眉の応策を要するものに、思想問題がありました。一歩内面的なる、思想、人格、
教化の如きに至っては、いかに強権の力でも、容易に左右することはできないのでありま....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
す。そこで、これを「応身の仏陀」と言います。応身とは、人間に相応して生れ、人々を
教化せられる仏陀ということでありまして、人間に相応ずる以上、人間の肉体を持ち、人....