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「教坊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

教坊の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
つけている。しかも古風に髪を櫛《くし》で後ろへ押えた額のかっこうなどを見ると、内教坊《ないきょうぼう》(宮中の神前奉仕の女房が音楽の練習をしている所)や内侍所《....
源氏物語」より 著者:紫式部
外がうかがえるくらいにも手道具を並べ立て、琴や琵琶の稽古をさせるために、御所の内教坊辺の楽師を迎えて師匠にさせていた。曲の中の一つの手事が弾けたといっては、師匠....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
そこは、部屋とはいえ、むしろ岩室と呼ぶほうが似つかわしいであろう。それとも、教坊の陰気臭さが、奇巌珍石に奥まられた、岩狭の闇がそれであろうか。岩をくり抜いて....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
も未見のうちから密かに会見を楽んでやってきた今度私と新守座へ割看板の、その頃新橋教坊の出身で、新舞踊をよくする人とは会談どころか出演料のことで二日目から正面衝突....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
、その儘に放って仏教本来の面目に似合わぬ事をやって居ったのです。これらは古来の仏教坊主の欠点であって決して仏教そのものの欠点ではない。 十月上旬ラサ府の....
逢状」より 著者:吉井勇
いは新奇を衒つて全部英語で書いたものや、祇園らしくないものも目に付くようになり、教坊の組織や制度の変遷につれて、こういつたものはもう時勢に合わないと見えて、何時....
三国志」より 著者:吉川英治
に、堂中の燭はいっぺんに灯って、白日のようになった。そして正面の簾がまかれると、教坊の楽女たちが美音をそろえて歌いだし、糸竹管弦の妙な音にあわせて、楽女貂蝉が、....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
喋舌ってやまなかった。 また、何でも知っていた。 仏法の話をすれば、下手な説教坊主ぐらいはやるし、諸国のうわさをすれば、越後はどう、甲府はどう、小田原はどう....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
也」とあって、坊はなお院というと同じく、一区画をなしている場所の称である。春坊・教坊・内坊・酒坊・茗坊など、その用例ははなはだ多い。中にも仏寺にあって僧坊の名は....