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「教書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

教書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俊寛」より 著者:芥川竜之介
た、丹左衛門尉基安《たんのさえもんのじょうもとやす》は、少将に赦免《しゃめん》の教書を渡した。が、少将の読むのを聞けば、おれの名前がはいっていない。おれだけは赦....
」より 著者:島木健作
貸与方を願い出たことがあった。監房に備えつけてある書籍というものは、二、三冊の仏教書で、しかもそのいずれもが表紙も本文もちぎれた読むに堪えない程度のものであった....
俊寛」より 著者:菊池寛
ず、清盛からの赦免の使者、丹左衛門尉基康を乗せていた。が、基康の持っていた清盛の教書は、成経と康頼とを天国へ持ち上げるとともに、俊寛を地獄の底へ押し落した。俊寛....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
だった。若い牧師|神戸玄次郎氏は庭に向った障子を開け放して、端然と坐って熱心に宗教書を読み耽っていた。 机の上の瑞西から持って帰った置時計はチクタクと一刻千金....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
て考証の方面で、大教院から回して来るたくさんな書類を整理したり、そこで編集された教書に目を通したり、地方の教会や講社から来るさまざまな質疑に答えたりなぞすること....
縮図」より 著者:徳田秋声
る自分を擽ったく思い、ひそかに反省することもあり、そんな時に限って、気紛れ半分宗教書を繙いたり、少年時代に感奮させられた聖賢の書を引っ張り出したりするのだったが....
不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
余は百隻の不沈軍艦を、これから一年間のうちに所有することになるぞ。早速建艦命令|教書を書くことにしよう。おおヤーネルか、すばらしいじゃないか。再生のわが不沈艦隊....
我が宗教観」より 著者:淡島寒月
したから、その頃には自室で坐禅三昧に暮したものでした。また心に掛けて語録の類や宗教書を三倉や浅倉で買った事もありました。その宗教書も、菎蒻本や黄表紙を売った時、....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
た。 彼は何物をもいかなる生の力をも、否定しなかった。彼にとっては、あらゆる宗教書は、古きと新しきとを問わず、宗教的なものと世俗的なものとを問わず、モーゼから....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
った。そういう時、彼は身の衣をもはいだ。 司教たるものは、すべて宗教上の命令や教書の初めに自分の洗礼名を書く習慣になっていたので、この地方の貧しい人たちは、一....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
いいという許可書であり、パリーの大司教から「羊の群れ」に対して発せられた四旬節の教書であった。 バオレルは叫んだ。 「羊の群れというのは鵞鳥《がちょう》の群れ....
明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
国であった。この間に立って論難批評したり新脚本を書いたりするはルーテルが法王の御教書を焼くと同一の勇気を要する。『桐一葉』は勿論『書生気質』のようなものではない....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ただけだった。第四無敵艦隊が出現しようというのだ。今度こそ成功疑いないであろう。教書が起草された。「まず第一に」と、この注目に値する文書はいう「事の進行は神の思....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
。市中の諸商店はもとよりことごとく閉鎖し、家にありても高声にて談話するを禁じ、宗教書類を除くのほか、当日読書することを禁ず。ゆえに、英国にて日曜の静謐なるときは....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
一、掃除池堀、散所不事。 仰。催 とある。この記事によると、彼らは厳密なる御教書の制止を得るにあらざれば、所々の権門の使役に属して、寺の命を用いなかったもの....