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「教職〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

教職の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野分」より 著者:夏目漱石
辛《せちがら》い所である。田舎にいるほどの俸給を受けてさえ楽には暮せない。まして教職を抛《なげう》って両手を袂《たもと》へ入れたままで遣《や》り切《き》るのは、....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
は身体は大きい方でしたが、何を云うにも十六と云う年ですし、支倉さんは宣教師と云う教職に居られるのですし、間違いがあるなどとは夢にも思っていませんでした。それが」....
正義と微笑」より 著者:太宰治
ような気がした。津田さんというのは、兄さんの高等学校時代の独逸語の先生で、いまは教職を辞して小説だけを書いて生活している。兄さんは、このひとに作品を見てもらって....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
には依然この中世の「ユーニヴァーシティー」を冠している。そして大切なことは、この教職組合=ユーニヴァーシティが、今では学生とは全く独立した組織となったことだ。大....
辞典」より 著者:戸坂潤
の同僚との不和や政府に対するフィヒテの強情も手伝って、一七九九年彼はイェナ大学の教職を失い、ベルリンに移ることを余儀なくされた。之がフィヒテの無神論争と呼ばれる....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
であるが、たまたま咽喉を病み、演説や説教を医師から厳禁されたので、止むなく永久に教職を擲つこととなった。彼のロンドン生活はそれから始まったのである。 彼がロン....
電車停留場」より 著者:豊島与志雄
集の中に、学校の生徒などが交ってるかも知れない、と思ったのをきっかけに、学校……教職……体面……などということが浮んできて、警察に引かれるという汚名が、はたと胸....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ディーニュの司教であった。七十五歳ばかりの老人で、一八〇六年以来、ディーニュの司教職についていたのである。 彼がその教区に到着したころ、彼についてなされた種々....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ローアン氏はまた自ら知らずして、寄宿生らの注意の的となっていた。その頃彼は、司教職につく前にまず、パリー大司教の大助祭となっていた。そしてプティー・ピクプュス....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ぎました。いったい小売商人の家内を誰も奥さんとはいいません。奥さんは官吏あるいは教職にある人の夫人等、すべて月給生活をしている人の夫人にふさわしい称号ですが、小....
次郎物語」より 著者:下村湖人
ろだった。そこへ、たまたま朝倉先生の五・一五事件批判の舌禍事件が発生し、つづいて教職辞任となり、そのことで二人の間に二三回手紙をやり取りしている間に、どちらも願....
米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
職工にも、学校にある教師にも、病室にある患者にも、運動場にある児童にも、市町村の教職にある公民にも、洽く通せさる所なし。…… 一般人民のために、至大の便益を与う....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
は、結局生活力の根強さだけと言うことになる。 万葉集による文芸復興 赤彦が教職を棄てて上京して以来の辛苦は、誠に『十年』である。而も其間に、酬いられ過ぎる....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
生活及び奇禍 が、二葉亭は長く語学校の椅子に安んずる事が出来なかった。本と本と教職に就いたは恩師の推薦を徳としたためで、教育家を一生の仕事とするツモリはなかっ....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
額国庫負担という美名のもとに、教員を国家公務員として、その政治活動の自由を奪い、教職員組合の寸断、弱体化を期し、封建的教育専制を考慮しておるのであります。労働争....