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「教育勅語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

教育勅語の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
較べて著しく資本主義的な性質を多分に有っているのである。例えば宗教教育にしても、教育勅語による肇国観念の養成を別とすると、名目上も実質上も信教の自由を強調してい....
離婚について」より 著者:与謝野晶子
あるなら、諾冊二尊が天の御柱の廻り直しもなさらないでしょうし、また畏多い事ながら教育勅語の中に「夫婦相和し」と夫婦の対等を御認めにもならなかったでしょう。山田氏....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
田左右吉の天皇制護持の立場からする皇室論があらわれた。当時の教育局長田中耕太郎は教育勅語を自然法的なものとして、この勅語が国民教育の基準となり得ることを主張した....
修身」より 著者:宮本百合子
修身科をおくかおかないかも論議まちまちで、修身がほしいと考える人々でさえも、教育勅語的修身を拒否したのは、こんにちの日本として当然であった。子供のために修身....
社会時評」より 著者:戸坂潤
とを冀《ねが》う」、という如何にも師範学校らしい内容のものである。でここに完全に教育勅語的な文学博士西晋一郎教授という存在が横わたっているということが、新しくつ....
女子の独立自営」より 著者:与謝野晶子
御許しになり、生命、財産等の人権を御保障になっております。五カ条の御誓文、憲法、教育勅語、これらを拝読致せば新代の日本国民は全く不合理な前代の因襲道徳から解放せ....
非人道的な講和条件」より 著者:与謝野晶子
腕を示さるべき時だと思います。私は講和条件に現われたような思想が到底明治天皇の「教育勅語」の道徳と一致するものとは考えられません。世界はすべて濁るとも、日本だけ....
白い壁」より 著者:本庄陸男
かれていた。びっしり詰った十三坪何|勺《しゃく》かの四角な教室からは、たからかな教育勅語の斉唱が廊下に溢れでた。躾《しつけ》のいい組と言われている子供たちの声が....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
明治天皇の御製ばかりをとなえていた。ある日、先生から、青少年にたまわりたる勅語や教育勅語もするように命ぜられた。私は口だけ動かし、皆の大声で唱えるあとから、チョ....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
お腹の底の方で笑う。それほど少年の客小米の、キクイクジョたる風采《ふうさい》が、教育勅語を読む山間の模範少年か、社主の前へ出たであろうところの、××会××社の少....
生前身後の事」より 著者:中里介山
三年で、丁度余輩が六歳にして初めて小学校へ入学した年であって、この時日本に於ては教育勅語が降下された年である、星亨《ほしとおる》の殺されたのと、福沢諭吉の死んだ....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
おいては遺憾の点がはなはだ多かったところからして、明治二十三年十月三十日をもって教育勅語が煥発されるようになった次第である。自分はちょうどこの教育勅語煥発の際に....