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「教頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

教頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
、今でも心に留《と》めておりますが、私がたいへん世話になりましたアーマスト大学の教頭シーリー先生がいった言葉に「この学校で払うだけの給金を払えば学者を得ることは....
婦系図」より 著者:泉鏡花
に。 十七 「どうもこうも無いさ。母様と二人で参観に出掛けたんだ。教頭は僕と同窓だからね。先にから来て見い、来て見い、と云うけれど、顔の方じゃ大し....
思い出の記」より 著者:小泉節子
わず、風流になったと申します。 学校は中学と師範の両方を兼ねていました。中学の教頭の西田と申す方に大層御世話になりました。二人は互に好き合って非常に親密になり....
朱日記」より 著者:泉鏡花
広い、鼻のすっと隆い、髯の無い、頤の細い、眉のくっきりした顔を上げた、雑所という教頭心得。何か落着かぬ色で、 「こっちへ入れ。」 と胸を張って袴の膝へちゃんと....
自叙伝」より 著者:大杉栄
野国臣は何だか非常に好きだったように覚えている。 三好先生は深田先生というのを教頭に連れて来た。小柄の綺麗な顔に頬髯を一ぱいにはやした先生だった。 先生は一....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
いたものと信ずべき理由がある。 その中でも梅津朔造氏は囃子方、シテ方を通じての教頭格らしかった。能の前になるとよく囃子方諸氏が朔造氏の前に集まって申合せを行い....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
が勃発した。一学期の終り近い倫理の時間であった。教師払底の時で、倫理を教える人は教頭という名目だけの凡そ倫理とかけはなれている音楽の教師であった。私は彼を心から....
青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
く可愛く見える。私は少女のころから男の年齢が苦にならず、女学生の時も五十をすぎた教頭先生が好きでたまらなかった。この人も美しい人ではなかった。 終戦後、久須美....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
夫が私を訪ねて来た。大正十五年春のことである。 『私は北海道のトラピスト修道院に教頭をつとめて居りましたが、教義上のことで羅馬法王と争い、破門されて本日上京致し....
次郎物語」より 著者:下村湖人
やたらに手をふっているだけだった。 その時、教員室との間の戸ががらりとあいて、教頭の西山先生がはいって来た。西山先生は、三角形のまぶたの奥に小さな眼をいつも鋭....
次郎物語」より 著者:下村湖人
燃えつづけている道江への恋情、恭一に対する嫉妬、馬田に対する敵意、曽根少佐や西山教頭を通して感じた権力に対する反抗心、等々が、「歎異抄」を一貫して流れている思想....
地上」より 著者:島田清次郎
望はどんなものです」 さっきから校長の傍の椅子に腰かけて新刊の雑誌を読んでいた教頭が、あーあと腕を伸ばすと同時に英語の教師に話しかけた。彼のこの問は英語教師の....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
が洋行から帰って、西三筋町に住われた頃、沼津に軍黌が出来るからとのことでその主務教頭となるように勧められて承諾しました。その時順吉が尋ねて来ることが度々に及びま....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
犬|箝口令が布かれ、箝口せざる犬は野犬と見做されて撲殺された。然るに徳永商店では教頭の飼犬の中の一頭だけ轡を施こして鎖で繋いだが、残りの何頭かは野犬として解放し....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
もちろん私が払いますので、その上私はダージリンに在る官立学校へ通ってチベット語の教頭ツーミ・ウォンデンという人から正式のチベット語を学ぶことにしました。それらの....