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散らし書
「散らし書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
散らし書の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ほととぎす」より 著者:堀辰雄
位だった。 私はそのまま悔やしそうに、その殿の手紙の裏に何んと云うこともなしに
散らし書きをし出していた。こういう今の自分の何もかもを引括《ひっくる》めて自嘲し....
「源氏物語」より 著者:紫式部
きれいな字で歌が書かれてある。 心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花
散らし書きの字が上品に見えた。少し意外だった源氏は、風流遊戯をしかけた女性に好感....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ができないのであったが、また日本製の紙屋紙の色紙の、はなやかな色をしたのへ奔放に
散らし書きをした物には無限のおもしろさがあるようにもお思われになって、乱れ書きに....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
水は御自由だったのでしょう。由緒のあるお家らしく、風雅な構えで、障子の腰張に歌が
散らし書にしてありました。その折奥様にもお目にかかりました。賀古氏は常磐会に歌を....