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「散文詩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

散文詩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十本の針」より 著者:芥川竜之介
レエルはあらゆる精神病院に充《み》ち満ちている。ただ「悪の華《はな》」や「小さい散文詩」は一度も彼らの手に成ったことはない。 五 2+2=4 2....
映画時代」より 著者:寺田寅彦
案内者をつとめるのであろう。 それはとにかく、もし現代の活動映画が「影の散文か散文詩」であるとすれば、こういう影人形はたとえば「影の俳句」のようなものではある....
風狂私語」より 著者:辻潤
アやイプセンは立派な詩人である。エマーソンは哲人であり、詩人である。彼の論文には散文詩として見る方が妥当な場合がしばしばある。 ▼人間の独自な「霊魂」が表現され....
正義と微笑」より 著者:太宰治
十すぎなければ駄目だね。」などと言っていたけど、それでは、三十になる前に、小さい散文詩などを書いてみたらどうかしら。とにかく兄さんには、凄い才能があるのだから、....
冬日記」より 著者:原民喜
ったのだ。「黄昏《たそがれ》は狂人たちを煽情《せんじょう》する」とボオドレエルの散文詩にある老人のように、失意のうちに年老いてじりじりと夕暮を迎えねばならぬとし....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
であるにかかわらず、本質から詩と呼ばれてる一種の文学、即ち所謂《いわゆる》「**散文詩」がある。 されば詩の答解は、散文(PROSE)に対する韻文(VERSE....
折たく柴」より 著者:宮本百合子
○ 北原白秋の『近代風景』はなつかしい。 ここに梶井基次郎の「筧の音」という散文詩があった。 問答 「妻たち」が真面目な卓れた作品である。そういう....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
明された雲助礼讃は、言葉そのままで写すと支離滅裂になるおそれもある。よってこれを散文詩の形式で現わしてみると、こうもあろうかと思われる―― 嗚呼《ああ》、愛す....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
最初の、ジンド・バッド・セーラは単に音頭でありました。なかごろのは演説の変形した散文詩でありました。最後に至って、節調を全うした俗謡のうちの数え唄になったのです....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
を語る』*『猟人日記』*小宮『漱石襍記』 木村『旅順攻囲軍』 ツルゲエネフの*『散文詩』 (八) 一九三六・一〇・二一 百合子へ *『療養新道』*『栄養食と治....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ヵ年予約のこと ※堀『リカアドウ』 ※『わが七十年を語る』 ※『猟人日記』 ※『散文詩』 ※『栄養食と治病食』 ※『内科読本』 ※『国民保健読本』 一九三七....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
パリーにおいて無関心なあるいは皮肉な沈黙にかこまれながら、私をしてこの広範な散文詩に着手せしめ、それを最後までやりとげさしたところの、母線的観念の幾つかを、....
探偵小説の芸術性」より 著者:中井正一
論を見いださんとする文章の過程である。巧みなる文章をもってせられたる論文は一つの散文詩であることがある、――ヘーゲルの現象学が一つの概念詩であるといわるるそれの....
魔都」より 著者:久生十蘭
を探し出し、膝の上で静かにページを繰りながら、 「お花さん、あんたツルゲネーフの散文詩を読んだことがあるかね?」 花はびっくりしたように眼を見張って、 「いい....
寄席行灯」より 著者:正岡容
じゅうが舌になったかと思われる」と叙したが、まことや、故圓蔵の、ピリオッドのない散文詩集をよむような、黄色い美酒の酔いごこちは、いま想っても、すばらしい。 明....