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散際
「散際〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
散際の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
を鳴らすように、カイカイカチカチと拍子を取って、唄が段々身に染みますに、皆が家へ
散際には、一人がカチカチ石を鳴らして、 (今打つ鐘は、) と申しますと、 (四....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
て、引緊めたと思う手応がありました。 真白な薄の穂か、窓へ散込んだ錦葉の一葉、
散際のまだ血も呼吸も通うのを、引挟んだのかと思ったのは事実であります。 それが....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
く衝と立ったが、秋風は静々と町の一方から家毎の廂を渡って来て、ちょうどこの小さな
散際の柳を的に、柳屋へ音信れたので、葉が一斉に靡くと思うと、やがて軍鶏の威毛を戦....