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「敬具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

敬具の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風の便り」より 著者:太宰治
いましたから、大切にして、消さずに、そのまま残して置きます。)御自愛を祈ります。敬具。 六月十日木戸一郎 井原退蔵様 拝復。 先日は、短篇集とお....
虚構の春」より 著者:太宰治
。御伺い申上候。かかる原稿用紙様の手紙にて、礼を失し候段、甚謝《じんしゃ》仕候。敬具。十二月二十二日。太宰治様。わが名は、なでしことやら、夕顔とやら、あざみとや....
単独行」より 著者:加藤文太郎
諸賢の御参登を仰いで初めて小生の寸志も遂げ得る者に候、切に礼賛御宣伝を御希申上候敬具」 鉛筆登山――私は彼のリーダーに今年北鎌尾根を縦走すると言う人があったと....
新郎」より 著者:太宰治
絶やすな」という歌を、この学校に一つしかない小さいオルガンで歌いたいと思います。敬具―― ところどころ私が勝手に省略したけれど、以上が、その国民学校訓導の手紙....
トカトントン」より 著者:太宰治
、トカトントンだけは、ウソでないようです。読みかえさず、このままお送り致します。敬具。 この奇異なる手紙を受け取った某作家は、むざんにも無学無思想の男であった....
黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
大な用件について、今晩お目にかかりたい。もっとも重大な用件であることを断言する。敬具 ウィリアム・ルグラン」 この手紙の調子にはどこか私に非常な不安を与えるも....
奇賊は支払う」より 著者:海野十三
れたく、万一それに応ぜざるときは貴殿は不愉快なる目に遭うべく候。右念のため。草々敬具。烏啼天狗生拝” まことに念入りな鄭重慇懃を極めた脅迫状であった。しかしい....
随筆難」より 著者:寺田寅彦
過誤と存じ候、次の版に於ては必ず御訂正あり度し 失礼を顧みず申上ぐる次第に御座候敬具」 なるほど、物理学では速度の大小というのが正当で、遅速をいうならば運動の....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
いじゃないかとお婆さんが承知しないにきまっているから、おしまいの下のほうへ「早々敬具」とくっつけて、これが私の日本名だと指したら、お婆さんはますますにこにこもの....
返事」より 著者:太宰治
うなら。またおひまの折には、おたよりを下さい。しかし、妙な縁でしたね。お大事に。敬具。....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ついには汚るるものに御座候。 小生は控え室にて、閣下の御さし図を相待ち居候。敬具。 手紙にはテナルと署名してあった。 その署名は必ずしも偽りではなか....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
もに、僕に傾けてくださったあなたのあらゆる愛情と親切に対して厚く厚く感謝します。敬具。 R・ウォルトン ウォルトンの手紙(第二) ....
泡盛物語」より 著者:佐藤垢石
即刻電報にて御知らせ下され候わば、幸甚至極に奉存候。 先は、取り急ぎ用事のみ。敬具 私の、斜めうしろから、この手紙を読んでいた家内は、わっと声をあげて泣き崩....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
、昔の俤は消え去り、まことに心細き態に候。阿阿。 まずは御無沙汰の御わびまで。敬具。 私はこの旧友の久し振りの手紙を、二度三度目誦した。友は南紀熊野の故郷に....
「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
これに関する御研究或いは御見聞の程、御報告に預り度く、懇請の至りに存じ奉り候う。敬具。 一、過去に於ける穢多・非人、その他諸種の特殊民に関する史料。特に既に解放....