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「敬畏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

敬畏の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
いたり、逢ったりすることに依《よ》りて、『凍える危険』を感ずる者である。まことに敬畏《けいい》する態度で、私は、この手紙一本きりで、あなたから逃げ出す。めくら蜘....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
つ》で、ことに実業界などでは、どこに、だれが何をしているか一向知らん。知っても尊敬畏服の念は毫《ごう》も起らんのである。鼻子の方では天《あめ》が下《した》の一隅....
三四郎」より 著者:夏目漱石
のみならず、先生がベルが鳴って十五分立っても出て来ないのでますます予期から生ずる敬畏《けいい》の念を増した。そのうち人品のいいおじいさんの西洋人が戸をあけてはい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
毛筋を拾って、これが狼様の毛に違いないというものがある。狼は時とすると、様の字で敬畏《けいい》を表象されることがある。 追々集まって来た人も、すべてそれに一致....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
上げなければものにならないという嫉悪《しつお》と軽侮《けいぶ》とそれから、幾分か敬畏《けいい》の念も入っているのであります。 そうかと思うとまたこんな一説もあ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
あるすべては揺り動かされた、家の者らにたいする尊敬も、彼らから鼓吹された宗教上の敬畏《けいい》の念も、人生にたいする信頼の念も、他人を愛しまた他人から愛せられよ....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
ははなはだ無礼な過言《かげん》を述べたように見えるが、その実、将軍に対して同情と敬畏《けいい》の念を顕《あらわ》す考えであったという。すなわちやりそこない、失敗....