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敬重
「敬重〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
敬重の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「竹青」より 著者:太宰治
み言い、幽かな溜息をもらした。 「いや、そんな事は無い。あれは乃公の学問を一向に
敬重せず、よごれ物を洗濯させたり、庭石を運ばせたりしやがって、その上あれは、伯父....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
はこれを諸生物中最も智慧あり、その狡黠《こうかつ》を遥かに人間を駕するものとして
敬重す。古エジプト人これを飼い教えて無花果《いちじく》を集めしめたが、今はカイロ....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ら出ずる事|能わざるが如く」であろう。自分は「静処の人」となって「帝釈諸天の共に
敬重する所」とならんことを希うのである。 (一九一五・一一) 愛の二つの機能 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んで歩み出し、そこで駒井は言いました。 「権力を用うる政府の最大主眼は、人民と相
敬重《あいけいちょう》することにあって、権力の濫用《らんよう》から、人民を確保し....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
った。 エルンストは、二人の兄とはどちらとも、仲が悪くなかった。二人からあまり
敬重されてはいず、自分でもそれを知っていた。しかしそんなことはどうでもいいことだ....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
然頭角をあらわし、尊敬のマトとなった。仏国外相のタレーランの如きは、もっとも彼を
敬重し、何彼と好意を寄せた。 彼の堂々たる、又、円転滑脱たる外交ぶりは、ざっと....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
称の敬語を用いられるので、自覚された仏陀が、いかに自身とは言え、その自覚を尊ばれ
敬重の念を払われたところに何とも言えない奥床しさを感ずるのであります。 さて、....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
、したがって自分はさらに同じようなことを繰り返すの徒労を避けて、すべて氏の発表を
敬重し、失礼ながらさらにその上に、他の史料からいささか狗尾を継ぎ足して、彼らの実....