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数個
「数個〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
数個の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ド、エジプト、及びフェニシア伝説においてもそうである。 宇宙の生成に一つまたは
数個の卵が主役を務めたということで始まるいろいろな創造伝説の中で最もよく知られて....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
楼だったのである。「冥路の国」へとゆく、一人のエスキモーの橇。それが、一つの山が
数個の幻嶽をだすように、いくつもの幻景となって現われた。そういう、座興のあとで吹....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
の破裂した時はどんなものだ?」 「三四尺の火尾を曳いて弓形に登り、わが散兵線上に
数個破裂した時などは、青白い光が広がって昼の様であった。それに照らされては、隠れ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
」 「なんだ、この部屋は――」 扉がぎーいと開く音がした。 それにつづいて、
数個の眩しい電灯が室内を照らしつけた。 「なあんだ、ここは殺した牛や豚の置場じゃ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
あって、彼はあらゆる方法で死を求めているのであると。ミルン氏はまた、それに就いて
数個の例を挙げている。そのうちの一つは、もしそれが果たして事実とすれば、むしろ不....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
している。鶴見もついさっきその店の前を通ってきたのである。スタンドの上にコップが
数個並べてあり、その前に椅子が二、三脚置いてあるのが見える。設備といえばただそれ....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
ボートルレは太い杖を持っていたが、突然その杖を振り上げて、礼拝堂の扉を飾っている
数個の彫像の一つを発止と打った。 「ど、どうした、君は気でも違ったか?」判事は思....
「錦紗」より 著者:犬田卯
発見されない。その蟇口には十円紙幣一枚と五円一枚、それから五十銭や十銭一銭など十
数個入っていたのだった。十円は母からことずかって兄貴と自分の野良着に仕立てる紺木....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
谷を埋め平坦にしてある。石壁の高さ約一丈五尺、横十二三間に及び、その左右にも石を
数個重ねた石垣が翼をなして、すべて百間近くに及んでいる。 穴は石壁の下部にあっ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
するなり。あたかも芝居にて席費を収入するがごとし。そのほか、寺の堂内の柱には必ず
数個の銭箱を掛くるを見る。その箱の上には、あるいは貧民のためと書し、あるいは廃疾....
「西航日録」より 著者:井上円了
市街を囲繞せる城壁今なお存し、四方に城門ありてこれより出入す。城内には壮大の寺院
数個、いずれも老若男女群れを成す。なかんずく旧教の本山には、愚夫愚婦山のごとくま....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
東京へ行って来るといって、ぞろぞろと繋るようにして宿を出た。何日か経って、彼等は
数個のま新しい柳行李を携えてもどって来た。彼等はその柳行李を床の間へずらりと並べ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
得る)という順に置いて、一幅の風景画のように、各家庭が散在しております。そして十
数個から数十個の家庭が団結して一部落をなし、お互いに才能に応じていろいろの仕事を....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
いる。 江戸時代のサンジョの所在について管見に上ったところは、わずかに左の二十
数個所にすぎない。 山城 葛野郡梅津村西梅津『以文会筆記』に、西梅津村の内は一溝....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
年間大王は国力の増進と特に前二戦争の体験に基づき軍隊の強化訓練に全力を尽し、自ら
数個の戦術書を起案した。かくて大王はその軍隊を世界最精鋭のものと確信するに至った....