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数字
「数字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
数字の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「父」より 著者:芥川竜之介
なった。
すると、その時、自分たちの一人は、時間表の前に立って、細《こまか》い
数字をしらべている妙な男を発見した。その男は羊羹色《ようかんいろ》の背広を着て、....
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
。が、所謂《いわゆる》操行点だけは一度も六点を上らなかった。彼は6と言うアラビア
数字に教員室中の冷笑を感じた。実際又教師の操行点を楯《たて》に彼を嘲《あざけ》っ....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
家や画家は、屏息《へいそく》せざるを得なくなります。何しろ、価値の大小が、明白に
数字で現れるのですからな。殊にゾイリア国民が、早速これを税関に据えつけたと云う事....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
ら塩せんべいの数やらを書いてせっせと引いたり割ったりしている。急いで書くせいか、
数字までせっせと忙しそうなかっこうをしているから、おかしい。そうすると広瀬先生が....
「星座」より 著者:有島武郎
渡瀬はできるだけ解りやすくと、噛みくだくようにものをいっていたが符号《ふごう》や
数字が眼の前に数限りなくならんでいるのを辿《たど》っていくと、新井田氏の存在など....
「外科室」より 著者:泉鏡花
ま》、ただいま、お薬を差し上げます。どうぞそれを、お聞きあそばして、いろはでも、
数字でも、お算《かぞ》えあそばしますように」 伯爵夫人は答なし。 腰元は恐る....
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
機にだけやる。朝から晩まで突貫する小樽人ほど恐るべきものはない。 小樽の活動を
数字的に説明して他と比較することはなかなか面倒である。かつ今予はそんな必要を感じ....
「親子」より 著者:有島武郎
になるのだが、そのとおりですな」 と粗い皺のできた、短い、しかし形のいい指先で
数字を指し示した。 「はいそのとおりで……」 「そうですな。ええ百二十七町四段二....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
〇〇分の一、すなわち約一〇〇〇万億年と見ても長すぎはしないであろう。もちろんこの
数字は余り当てにはならないものであってただ一つの天体の寿命の概略の程度を示すにす....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
は、居ながら小使部屋でもよく聞えるのが例の処、ト瞻めても針はソッとも響かぬ。羅馬
数字も風の硝子窓のぶるぶると震うのに釣られて、波を揺って見える。が、分銅だけは、....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
と時間が分った。しかも九時半の処を指して、時計は死んでいるのであるが、鮮明にその
数字さえ算えられたのは、一点、蛍火の薄く、そして瞬をせぬのがあって、胸のあたりか....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
多く、皆敬い、懐いていたが、日も経たず目を煩って久しく癒えないので、英書を閲し、
数字を書くことが出来なくなったので、弟子は皆断った。直ちに収入がなくなったのであ....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
、先生、陰気にひそひそと嬉しがって、茶代を発奮む。曰く、技師と云える職は、端的に
数字に斉しい。世をいつわらざるものだ、と信ずるからである、と云うのである。 (―....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
れば、昨年度官庁においてむだに使われた金が三十億五千八百万円といわれておる。この
数字は、会計検査院の限られたる人手で調査されたものでありますから、実際の
数字はこ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
見ると、板垣大佐は昨日の私の講演の要点の筆記を整理しているのに驚いた。板垣大佐の
数字に明るいのは兵要地誌班出身のためとのみ思っていた私は、この勉強があるのに感激....