» 数寄を凝ら

「数寄を凝ら〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

数寄を凝らの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪柳」より 著者:泉鏡花
かり、壁の色、結構、綺麗さ。花の影、松風の中に一人立つ大工の目を驚かして、およそ数寄を凝らした大名の下屋敷にも、かばかりの普請はなかろう。折から鶏の声の遠く聞え....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
合を買って来ても必ず何かしら椿岳流の加工をしたもんだ。 なお更住居には意表外の数寄を凝らした。地震で焼けた向島の梵雲庵は即ち椿岳の旧廬であるが、玄関の額も聯も....
魔性の女」より 著者:大倉燁子
素人臭い女中に案内され、多摩川砂利を踏んで、右手の朱雀門から庭の茶席へ通された。数寄を凝らした部屋を物珍しそうに眺めていると、庭下駄の音をわざと大きくたてながら....
土曜夫人」より 著者:織田作之助
調度家具類に二百万円を投じて、どの部屋にも鍵つきの別室がついているという構造と、数寄を凝らした装飾、一流料理人を雇った闇料理、朝風呂、夜ぬいだワイシャツは朝まで....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
財閥の血統の一人のこれは隠宅なので、構えが宏壮という種類のものではなく、隅々まで数寄を凝らしたお茶趣味のものだったが、でっぷり肥った婦人の三年にわたった建築の苦....
魔像」より 著者:林不忘
す桧面《ひのきめん》の艶《つや》――漆《うるし》と木目《もくめ》を選びにえらび、数寄を凝らした城中の一部なので……。 ひっそりと、井戸の底のような静寂《しじま....
白くれない」より 著者:夢野久作
の達筆にて草書したり。方丈の方へ廻り行くに泉石の按配、尋常ならず。総|檜の木口|数寄を凝らし、犬黄楊の籬の裡、自然石の手水鉢あり。筧の水に苔|蒸したるとほり新し....
名君忠之」より 著者:夢野久作
性根が狂うとるという話も存じておりまする。つまりその薩州小判で、蓮池の自宅の奥に数寄を凝らいた茶室を造って、お八代に七代とかいう姉妹の遊女を知行所の娘と佯って、....