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「数少ない〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

数少ないの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母の膝の上に」(紹介並短評)」より 著者:宮本百合子
が、彼女は、稀な美貌と事務的敏腕を兼備し、その上、著名な良人を持ち、ロンドンでも数少ない程、調ったよき家庭の主婦であると云う素晴らしい調和で有名な一人の女性とな....
魔都」より 著者:久生十蘭
擦れ違う美人の数は多いが、眼を瞠らせるというのはそうザラにはない。花子の顔はその数少ないうちの一つ。類型をもって説明すると、宮本三郎描くところの、近代の快活と純....
審判」より 著者:カフカフランツ
いった、まるで審理に必要な物ででもあるかのように夜間用の小さな机の上にのっている数少ない品物を、わきへ押しやるのだった。 「そうですね」と、Kは言ったが、ついに....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
叉はどうか? ともよく訊かれる。藤夜叉という名は私の創作である。けれど足利高氏の数少ない女性関係のうちに“越前ノ前”とよばれて、高氏の一子を生みながら、氏素姓も....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
挙動を見ている者の感ぜずにはいられぬことで、それが淋しい深山の鳥、または獣などの数少ない群であったら、恐らくこういう真似は出来まいと思うと、この無限の繁殖の理由....
紫式部」より 著者:長谷川時雨
類のない筝《こと》の妙音であること、それは、古《いにしえ》から今にいたるまでも、数少ないものであろうと思っていたし、性格やその他、明石の上にたぐえる人だったので....
日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
ためでもなければ、科学に無能なためでもないのである。その国の食品補助味や調味料が数少ないというのは、その国の食品原料が美味であることを物語るものであって、桜井博....