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数式
「数式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
数式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
び出して、エビス目黒間に於ける電車の速度変化を訊ねたりして、数字を知ると、懸命に
数式を解いた。なるほど、弾丸の飛来方向がちゃんと出て来たので現場を中心として、鉛....
「からすうりの花と蛾」より 著者:寺田寅彦
ある。物理学者に聞けば、それは地球の引力によるという。もっと詳しく聞くと、すぐに
数式を持ち出して説明する。そんならその引力はどうして起こるかと聞くと事がらはいっ....
「相対性原理側面観」より 著者:寺田寅彦
学上の一原理として見た時の「妙趣」あるいは「価値」が主としてどこにあるか。それが
数式にあるか、考えの運び方にあるか。これもほとんど問題にならないほど明らかである....
「比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
まれた根本の考えがいくぶんでも実際の問題に触れたところがあるとすれば、右にあげた
数式によって代表された理想的過程の内容とその結果とは、またいくぶんか実際の言語の....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
のはいわゆる微分方程式である。これは物理学的ないろいろな量の相互の関係を決定する
数式であるが、それがそれらの量自身の間の関係を示すだけでなく、一つの量が少し変わ....
「数学と語学」より 著者:寺田寅彦
るとドイツ人の論文の中に、少なくもまれには、愚にもつかない空虚な考えをいかめしい
数式で武装したようなのもある、そのわけが読めるような気がした。 しかしなんとい....
「三斜晶系」より 著者:寺田寅彦
風速によってとんぼの向きの平均誤差が減少するであろうと想像される。その影響の量的
数式的関係なども少し勉強すれば容易に見つかりそうに思われる。アマチュア昆虫生態学....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
た。しかし田山課長は、今そのことを思いだしてはいなかった。 「なんだかむずかしい
数式をいっぱい書きこんであるね。これは何だろう。おやキミユキコと署名があるぞ。ふ....
「静岡地震被害見学記」より 著者:寺田寅彦
かり「地震による碑石の廻転について」といったような論文の材料にでもして故事付けの
数式をこね廻しでもすると、あとでとんだ恥をかくところであった。実験室ばかりで仕事....
「厄年と etc.」より 著者:寺田寅彦
によってその運動や変形を数学的に論じる事が出来た。あらゆる現象は出来るだけ簡単な
数式や平滑な曲線によって代表されようとした。その同じ傾向は生物に関する科学の方面....
「ベルリン大学」より 著者:寺田寅彦
りを聞かせた。綺麗に禿げ上がった広い額が眼について離れなかった。黒板へ書いている
数式が間違ったりすると学生が靴底でしゃりしゃりと床をこするので教場内に不思議な雑....
「五月の唯物観」より 著者:寺田寅彦
れほど大きくないのに、ある人はそれが割合に大きいという風な変異があるものとする。
数式で書き現わすと、この問題の分泌量Hがざっと H = H0と振幅Aとが各個人の....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
が驚くべき事だとピアソンは云っている。しかしあるいはこれらの力の方則を表わすべき
数式の第一項に対して第二項以下の小さい事に驚くと云わねばならぬ事になりはしまいか....
「烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
ある。物理学者に聞けば、それは地球の引力によるという。もっと詳しく聞くと、すぐに
数式を持ち出して説明する。そんならその引力はどうして起るかと聞くと事柄は一層|六....
「キド効果」より 著者:海野十三
) 丘先生――すくなくとも唯今の時間、この教室に於ては――黒板に書き連ねている
数式を途中でやめて、机の上の紙片を見た。そこには次のような鉛筆の走り書がしてあっ....