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「数物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

数物の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
やせじし》ゆえ、半鐘なんとやらという人聞の悪い渾名《あだな》に縁が有りそうで、年数物ながら摺畳皺《たたみじわ》の存じた霜降《しもふり》「スコッチ」の服を身に纏《....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
しろに垂らした上に、こてこてと髪粉をつけ、ブラシはよく掛けてあるがもうよほどの年数物らしい褐色の上衣をきて、灰色の長い靴下に、バックルのついた爪さきの平たい靴を....
源氏物語」より 著者:紫式部
王《すえつむはなにょおう》の手紙は香の薫《かお》りのする檀紙《だんし》の、少し年数物になって厚く膨《ふく》れたのへ、 どういたしましょう、いただき物はかえって....
病中記」より 著者:寺田寅彦
当った居間の障子の内で炬燵にあたりながら何かしていた。十時半頃に学校へ行ったら「数物」の校正が来ていたからすぐに訂正して木下君の部屋へ持って行った。自分の室へ帰....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
のあったのも一原因であるが、人物の如何もまたはなはだ影響している。大学紀要並びに数物会記事に数学の論文が至って少ないのは著しい。東北大学の開設以来同大学を中心と....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
を訊いた上、 (ひとつ、京都で研がせよう。大坂はどこの刀屋を覗いても、雑兵の持つ数物ばかり荒砥にかけておる、イヤ邪魔をいたした) と、涼しい顔して、さっさと立....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
ったら、土工の許す限り先ず庭中に幾つもの池を穿ち、水を浅く面を広々として、安物の数物の大和金魚をその中にうんと放し、少なくとも下総一国のカワセミが評判を聞いて集....