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敲
「敲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
敲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
半時間もかからずに書いた弔辞は意外の感銘を与えている。が、幾晩も電燈の光りに推
敲《すいこう》を重ねた小説はひそかに予期した感銘の十分の一も与えていない。勿論彼....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
いにち》を迎えた。喜三郎はその夜《よ》、近くにある祥光院《しょうこういん》の門を
敲《たた》いて和尚《おしょう》に仏事を修して貰った。が、万一を慮《おもんぱか》っ....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
て来たようだった。妻は荷をゆりあげて鼻をすすりすすり取って返した。一軒の家の戸を
敲《たた》いて、ようやく松川農場のありかを教えてもらった時は、彼れの姿を見分けか....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
いじ》が仰向けに横たえられていた。産婆は毬《まり》でもつくようにその胸をはげしく
敲《たた》きながら、葡萄酒《ぶどうしゅ》葡萄酒といっていた。看護婦がそれを持って....
「星座」より 著者:有島武郎
横になると、まめまめしく寝床をまわり歩いて、清逸の身体に添うて掛蒲団をぽんぽんと
敲《たた》きつけてくれた。
清逸は一昨日ここに帰ってきてから割合によく眠ること....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、何かね、母様は、」 と主税は笑いながら、わざと同一ように母様と云って、煙管を
敲き、 「しばらく御滞在なんですかい。」 「一月ぐらい居るかも知れない、ああ、」....
「親子」より 著者:有島武郎
って退けた。彼にはこれは実に意外の言葉だった。父は黙ってまじまじと癇癪玉を一時に
敲きつけたような言葉を聞いていたが、父にしては存外穏やかななだめるような調子にな....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
、膝頭を撥きながら、突然こう云い出した。 おい、船の胴腹にたかって、かんかんと
敲くからかんかんよ、それは解せる、それは解せるがかんかん虫、虫たあ何んだ……出来....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
したとお思いなさいまして、お休みになりますまでお使いなすって下さいまし。お背中を
敲きましょう、な、どうぞな、お肩を揉まして下さいまし。それなら一生懸命にきっと精....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
してね。……乗掛った船だ。鬱陶しくもお聞きなせえ。」 すっとこ被りで、 襟を
敲いて、 「どんつくで出ましたわ……見えがくれに行く段取だから、急ぐにゃ当らねえ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
つ、異変、畜類な声を張り、高らかに唱って、続くは横笛、ひゃらひゅで、緞子袴の膝を
敲くと、一座を※し、ほほほ、と笑って、おほん、と反るんだ。堪らないと言っちゃない....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
多方面の霊媒であった。彼を通じて起った、主なる心霊の現象を挙ぐれば、(一)大小の
敲音、(二)種々の光、(三)種々の香気、(四)種々の楽声、(五)直接書記、(六)....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
をつけて、朽木の台にひざまずいて縋った、青ざめた幽霊を見た。 横ざまに、杖で、
敲き払った。が、人気勢のする破障子を、及腰に差覗くと、目よりも先に鼻を撲った、こ....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
篤きが如し。 四、論争に勇なる事。 五、作品の雕琢に熱心なる事。遅筆なるは推
敲の屡なるに依るなり。 六、おのれの作品の評価に謙遜なる事。大抵の作品は「あり....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
で先ず……一回などという怪しからん料簡方のものでない。一回五六枚も書いて、まだ推
敲にあらずして横に拡った時もある。楽屋落ちのようだが、横に拡がるというのは森田先....