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整斉
「整斉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
整斉の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高山の雪」より 著者:小島烏水
く。欧洲アルプスの山岳の概して三角形をしているのは、氷河が山の表裏や側面に向って
整斉的に作用したからで、その斧痕《ふこん》は岩壁に示されている。しかし氷河を欠い....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
て一々神の霊光を拝することができるのである。 ニュートンやケプレルが天体運行の
整斉を見て敬虔の念に打たれたというように我々は自然の現象を研究すればする程、その....
「謡曲黒白談」より 著者:夢野久作
謡曲は面白くなくても高尚なのです。この声を出すには、先ずこんな風に正座して身心を
整斉虚名ならしめ、気海|丹田に力をこう籠めて全身に及ぼし、心広く体胖かに、即ち至....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
る。水流の場合には一般に流線の広がる時に擾乱が起こるが流線が集約する時にはそれが
整斉される、あれと似たことがありはしないかとも考えられる。これらもすべて大胆すぎ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なけりゃならんのだ。時代は英雄豪傑に骨組みだけを作らせるかも知れないが、その内容
整斉というものは、全く違った人々の手にあることを君たちは知らない。知らないのは、....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
の一番賑やかな街筋が――すなわち黄浦河の岸上の街と、蘇州渓の街とが軒を並べ、街路
整斉と立っている。街には人が出盛っていた。馬車、自動車は鈴を鳴らし、広い車道を馳....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
より見れば、全国の教育事務はひとり学者のみに任すべからず。これを管理してその事を
整斉せしむるには、行政の権力を用いて、いわゆる事務家の働に依頼せざるをえず。 ....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
な補助手段として、きわめて成功したものである。左右の腕の位置の変化は、天衣の左右
整斉とからみあって、体全体に、流るるごとく自由な、そうして均勢を失わない、快いリ....